いつの日も、「お正月」とは・・・ | 音は楽しむものだっ!

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(主に)音や音楽にまつわるおはなしです。
学校の音楽の授業も楽しくなりますように。

こんにちは、ピエーノです。

 

「もういくつねると お正月」で始まる

その名もそのまま「お正月」という歌ですが、

この曲、滝廉太郎の作曲であることは有名ですね。

 

作詞は東くめ。

私はその昔「東くめさん?どんなおばあちゃんなんだろう?」

と思っていたのですが、

この方、いいところのお嬢様で、現在の東京芸大音楽学部出身。

ピアノ教師として90歳まで活躍されたことを知ったとき、

「うわぁ、おばあちゃんとか言ってゴメンナサイ!」と

天を仰いで謝ってしまいました。

 

滝廉太郎は2年後輩にあたるそうで、

お二人で組んでこの世に生み出した唱歌がいくつもあります。

 

さて、そこまではいいとして……

 

「お正月には凧あげて 独楽を回して遊びましょう」

「お正月には毬ついて 追羽根ついて遊びましょう」

……いまどきのお正月に、この様子が見られることは少なくなり、

いえ、まったく見かけなくなったというところのほうが多いのでは?

 

凧あげや独楽回しは

例えば学校や地域で独楽や凧を作るところから始めて、

イベントとして設定することもあるでしょうが、

毬をついている人や、羽根つきをしている人は見かけません……

ではでは、いまどきのお正月、何をしているのかな?

 

『一月一日』という歌もありますが、

これ「いちがつついたち」ではなく、「いちがついちじつ」と読むのです。

しかも、私は知らなかったのですが、同タイトル3曲あるそうで……。

有名なのは「新春かくし芸大会」で歌われていたものですが、

家の前に門松を立てる、という風習もなくなってきていますねー。

 

このバージョンの作詞者、千家(せんげ)尊福さんは、出雲大社の国造。

そのため、出雲大社神楽殿には歌碑が建っているのだそうです。

千家……といえば、高円宮親王の次女・典子さん(皇籍離脱)の嫁ぎ先。

皇室を出ても、日本の伝統文化の中で貢献されているのだろうと、

思い出すたびに頭が下がる思いです。

 

話がそれましたが、いまどきのお正月、

滝廉太郎の曲にのせて歌うなら、何が当てはまりますか?

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……という話だけで終わりたいところですが、

今年は1月1日の夕方に大きな地震がありました。

私が住んでいるところは震度3くらいだったと思いますが、

結構長い時間、横揺れが続きました。

東日本大震災のときのことがあるので、

いつでもダッシュで逃げられるように準備をして様子を見ていましたが、

能登地方であれほどの被害が出ているとは思いもしませんでした。

 

お正月。

あそびは変わっても、家族みんなで楽しく過ごすものであることは

これまでもこれからも変わらないはずです。

寒く、雪の降る中での避難生活を余儀なくされているみなさん、

倒壊の危険のある建物や山沿いで救助活動をしてくださっているみなさんに

一日も早く心休まる日が来ますように……

変わらぬ思いを大切に