熊本・宮崎ツーリングダイジェスト 九日目 油津~千葉に帰宅。(1/2) | 水辺の土木遺産

水辺の土木遺産

水辺の土木遺産、冠水橋や流れ橋、石橋やレンガ樋門など、自転車で見て回りながら、ついでに狛犬なんかも追いかけています。

わざわざ油津まで足を延ばした目的は、

賞味期限が短すぎて、まだ残っているかがかなり不安視される橋が見たかったためで、

現存しているのか? それ自体に自信が持てなかったために、

ジョイフルからの帰り道で生存確認。

 

生存していたことに浮かれすぎて、

それに加えて、ワンオペなファミレスで食事が出るまで小一時間も待たされたこともあり、

キャリアを外せば自転車が新品の輪行袋に収まるのか? を、

夜のうちに確認しておこうという、

油津に向かう列車の車内で考えていたことをすっかり失念して寝てしまいました(^^;)

 

さて、

そもそもこんな予定は考えていなかったのを、

都城のコンテナホテルでふと思いつき、予定を無理矢理に変更したもので、

この日は14時過ぎの飛行機で羽田に帰宅する予定です。

 

14時に飛行場に間に合うようにするには……最終が10時過ぎ(^^;)

思いついた時点で確認しておくべきでしたね。

そうとわかっていたら、最終日くらいは貫徹で朝を迎える手もあったのに……。

 

色々と思うところはありますが、

前回宮崎ツーリングをした2018年の9月は台風の直撃を受けて旅程を中断、

延岡から油津まで輪行して、今回と同じルートを急ぎ足で散策して、

宮崎飛行場から帰宅しようという形にプランを変更したものの、

延岡を出た列車がほどなく台風で停車、本日中の再開見込みなしとのことで、

そこから飛行場まで自走して帰宅する羽目に陥りました。

 

油津周辺のマイマップのチェック物は、

そういった次第でコンパクトに、それなりに濃くまとまっていたのと、

賞味期限の短さ、前回も見られなかった無念さから、

今回最終日にねじ込んだわけです。

 

 

ホテルを出ると、ドーンとこんな垂れ幕。

カープって何か関係あるの?

 

そうして向かった先は、

 

 

まずはこちら。

 

 

平成に作られた、まだ土木遺産と呼ぶには新しい橋ですが、

釘を使わない工法で、しっかりと作られた木造の屋根付き橋で名前は夢見橋。

 

 

ポケモンマンホールもありました(^^;)

 

そしてお次がこの日のメイン。

この橋から500mも走れば、

 

 

こちらの花峯橋です。

3径間の各径間がすべて木製方丈桁という珍しい構造です。

 

 

賞味期限、賞味期限と、見られる機関が短いことを連呼してきましたが、

これを見ていただければ納得できると思います。

 

むしろ、消費期限がとうに切れていますね(^^;)

既に撤去されていてもおかしくないと思っていたのですが、

 

 

国登録有形文化財なので、崩れるまで撤去ができなかったということみたいです。

こんな立派な看板を作る予算は取れても、朽ちるに任せている感じですね。

 

と、いうのも、

重要文化財では補修費用もそれなりの額が出るけれど、

国登録有形文化財は、自由に修復も撤去もできなくなる割に、

補修費用の足しにもならないくらいしか補助金が出ないことだけは有名ですからね。

 

それでも油津は観光の街だと思われるので、

こうした橋は補修してでも残す価値があると思うのですが……なんとも残念。

残念ついでに、念願の橋を前にしても、ゆっくり見る時間もないのが更に残念。

 

次に宮崎にくる機会があって、その時にもまだ橋が残っているようなら、

油津を改めて訪ねたいものです。

 

 

最後に花峯橋からは夢見橋の前を通過して、石アーチの堀川橋。

これらすべてがあるのが堀川運河(堀川掘)で、時間が許すようなら、

運河それ自体をゆっくりと楽しみたい程度に風情のある運河です。

 

目の前の張り出したベランダが邪魔だと思う反面で、

堀川橋のアーチを眺める一等地のベランダがある家、うらやましい!

 

 

こちらは橋の上の様子ですが、

本来は目の前の神社も私のマイマップでは「ぜひとも立ち寄りたい」色でマッピングされていて、

前回の宮崎ツーリング時に書き込んだ備考欄には「神使充実、ぜひとも立ち寄りたい」と書かれていましたが、

どんな神社なのかは、今回ツーリング前には来る予定がなくて見直していないし、

結局、この時は電車の時間に余裕がなくて、涙を呑んで通過しました(T_T)。

 

 

駅に向かう過程でも、

先ほどは宮崎銀行でしたが、鹿児島銀行も歓迎の垂れ幕、

もちろん、ホテルなどからも下がっています。

 

 

駅舎の方もこの通り。

 

 

どうやらカープのキャンプ地なんですね。

なるほど。

 

さて、ここまでで土木遺産巡りは終了です。

次回、写真もほとんど残っていませんが、ここからが長く辛い戦いでした。

輪行袋のやらかしなど(^^;)