熊本・宮崎ツーリングダイジェスト 八日目 都城~油津。(2/2) | 水辺の土木遺産

水辺の土木遺産

水辺の土木遺産、冠水橋や流れ橋、石橋やレンガ樋門など、自転車で見て回りながら、ついでに狛犬なんかも追いかけています。

埋まっている念仏洞跡からほどちかいラーメン屋でお昼ご飯。

 

 

急いで啜ったら、進路を市街地中央に向けて、

都城島津邸に向かう道すがら、

 

 

移築された石アーチ(説明碑でも省かれており名称不明)を眺めて、

そのすぐ先に移築された

 

 

高木原用水水路隧道ポータル。

レンガ部分がオリジナルの部材を省いてレンガタイルで剥がれてるのが泣けてきますが、

高価な御影石の石碑にろくな説明もなかった移築橋とは異なり、

詳しい説明で、移築保存しようとした担当者の高木原用水への想いが伝わり、

なんとなくこの移築でも許せてしまう物件でした。

 

なお、日に焼けて色褪せた説明看板によると、

100mと230mの第一、第二「ずい道」があったことが説明されており、

第一ずい道の写真とは異なることから、第二ずい道のものと想像されます。

お願いだから、保存したのがどちらかくらい書いておいて(^^;)

 

折角なので、島津荘総鎮守の神柱宮を参拝。

 

 

拝殿に向かって右手の木立の中には、

 

 

どちらのものかは不明な砲弾と魚雷。

関東の神社で見かけると、大抵は鹵獲品なのですが、

この辺りではどうなのでしょうか? これも米軍のものだったりするのかな?

 

そして、Googleナビに狭い道を回り込まされて、締め切りの裏口に案内されて腹を立てつつ、

表口に戻って都城島津邸と記念館へ。

 

 

記念館は狭いながらも良くまとまっていて、歴史に興味のある方なら読みごたえはあります。

見ごたえは……あんまり展示物自体がありませんでしたねぇ。

 

そしてこちらの島津邸ですが、

昭和天皇滞在のために大きく改築を行い、

警備の都合から周囲に樹木を植えたという事らしく、

実質、昭和天皇滞在記念館と化しており、島津を期待するとみる意味がありません。

 

入り口近くには無料で拝見できる道場や庭石のように置かれた石風呂がありますが、

どちらも島津と言われてイメージするような質実剛健差が溢れている他に、

農機具が展示されたこれまた無料の建物がありまして、

 

 

私のチェックから漏れていた、小さくて造りは手作り感のある素朴なものですが、

にこやかで良いお顔の田の神様。

 

余談ながら、都城市は全国の木刀の九割を生産しているそうです。

洞爺湖の木刀も、京都や日光の修学旅行で見かけた木刀も、

きっとここで生産されたものだったのでしょう。

 

何となく、都城の観光の義務は果たしたような気がするので、

田の神様巡りに戻ります。

 

 

都城島津の記念館駐車場前の公民館にある田の神様。

ここまで出てこなかった地蔵型かな?

 

 

田の神舞型。

 

そしてアップら海野激しい辺りを抜けて、

 

 

こんなところでお会いするとは!

志賀名物の飛び出し坊や、おそらく床屋さんの看板に使われてる?

 

そして、ローギアで丘を登った途中の公園に田の神様を探して入り込むと、

 

 

撤去間際ですが、

昔はそこかしこの公園で、こういう手作り感のある遊具がありましたよね。

撤去前に素敵な遊具が見られてラッキーでしたが、

田の神様は公園を通過したもう少し先でした。

 

 

こちらが目的地。

左手奥に見える美しい稜線は高千穂峰でしょうか?

こんな夕暮れまじかになるまで、こんな美しい山があることに気づきませんでしたが、

お社の後ろの方をご覧ください。

 

 

にやりとニヒルな笑みを浮かべて、

メシゲにお椀の田の神舞型立像。

 

 

社を挟んだ反対側には、

メシゲを自由の女神のように高々と掲げる田の神様。

 

 

土木成分が不足しているので、

JRの下をくぐる鉄道には珍しい尖頭アーチの河川トンネル。

近くには小さな水路トンネルもあります。

 

ここで日暮れを迎えてしまい、

時間の許す範囲で、近くの田の神様を追います。

 

 

神官型?

 

 

腰から下が埋まった神官型?

 

 

田の神舞型

 

 

こちらも腰から下がないように見える神官型と田の神舞型かな?

 

 

他のものよりも硬そうな石から端正に掘り出された田の神舞型。

 

 

作りは端正なのに、

勿体ないことに例によって胸像状態の神官型に見える田の神様。

 

 

最後に神社の田の神様を眺めて、

最寄りのJR餅原駅へダッシュ!

 

到着後、急いで都城で購入したばかりの輪行袋に自転車を詰め込みますが

……うん、入りません。

 

やはりキャリアを外さないとだめだったでしょうか?

いや、なんか、それでもきつい気がするのですが……。

ともあれ、最後に宮崎県内だけれど、少し離れた場所に用事があるのです。

少しマナーが悪いですが、はみ出した部分には上着をかけて宮崎駅経由で目的駅到着が22:25。

 

 

電車を見送り、駅前で自転車を組み立てて、

予約を入れていた日南第一ホテル到着が22:45を過ぎた辺り、

チェックインは23時までにと言われていたので、ギリギリでしたが、

丁寧な応対が好印象です。

 

最近はホテル業界も人手不足で、

21時には受付に人がいないなんてのも珍しくありませんからね。

 

この時間でも空いている飯どころがあるのはありがたい。

 

 

近くのジョイフル(九州発祥、関東や北陸にも進出しているファミレスチェーン)で、

この旅最初で最後の宮崎名物チキン南蛮定食。

 

 

それに、大分名物だんご汁。

 

深夜のファミレスはホールとキッチンが一人ずつのワンオペなのに客はそれなりに多く、

殆どの席にトレーが置かれたままになっていて、けっこうな待ち時間でした(^^;)

 

電車の車内では、

「到着したら、輪行袋にきちんと入るか試さないといけないなぁ」

と、思っていたはずでしたが、食事を食べ終わるころにはすっかり忘れて、

部屋に戻って朝までぐっすり……。

 

最終日は大変なことになります(^^;)