熊本・宮崎ツーリングダイジェスト 七日目 多良木~都城ドライブ。(2/2) | 水辺の土木遺産

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水辺の土木遺産、冠水橋や流れ橋、石橋やレンガ樋門など、自転車で見て回りながら、ついでに狛犬なんかも追いかけています。

お昼は適当な場所で軽く済ませて、

午後……にはとうになっていましたが、

昼食の後は雨も少し収まってきたところで、

 

 

方向性を石の仁王像巡りに切り替えました。

と、いうのも、小林市から都城市にかけてはもともと石橋は少ない地区で、

自分の自転車で走っていたなら、田の神様(たのかんさぁ)めぐりの予定でした。

 

フレさんにとっても地元の田の神様を改めて見て回るのは、

そこそこ楽しめるかもしれないけれど、見慣れていて面白くないかもしれません。

 

それと比べて、

もともと神社に興味はあるようですし、

神社で仁王像は見た記憶がないということでした。

ついでに、私がルート上として調べていたえびの市、小林市、都城市の中では、

フレさんの地元である都城市は特別に石の仁王像が多いのです。

 

多いといっても3カ所ですが、

神社に興味がある上でなら、地元の神社の意外な特性、

それなりに楽しめるのではないか、と。

 

ちなみに、上の写真の仁王像は今坊権現の仁王像。

次の神社は狭い市道で宮崎自動車道をくぐってすぐ向こう……のはずでしたが、

 

 

……道がありませんでした。

地すべりからそれから時が経っていないようにみえましたから、

これも9月の豪雨災害でのものでしょう。

 

雰囲気で言うと、

東日本大震災から1か月後に訪ねた、

東日本大震災で決壊した藤沼ダムの下流域に良く似ています。

 

私としては、こういう光景をしっかりと目に焼き付ける機会は貴重ですが、

こういう場所に自動車を案内してしまったというのは申し訳ない限りです。

でも、ここまで看板も無かったし、Googleさんもこっちだってナビしてたんですよ。

 

まぁ、私のツーリング中のGoogleさんの殺意の高さは毎度おなじみなのですが(^^;)

 

 

こちら、途中で立ち寄った田の神舞型の田の神様。

なかなか端正な印象なので、石工さんが彫ったものでしょう。

※田の神様は、どちらかというと農家さんが自分で彫った感じのものが多い。

 

 

そしてこちらは、王子神社の石の仁王像。

こちらの神社で興味深かったのが、石段脇に小さな祠がありまして、

覗き込んでみると、

 

 

小さな小さな随身様。

楼門にいらっしゃるものだというイメージがあっただけに、

石段の両脇を固める高さ30㎝足らずの祠の中から、

参道の左右を固めているというのは面白いです。

 

 

そうしてこちらは、菅原神社の石の仁王像。

こちらが少し面白いのは、踏切を跨いだ十字路のすぐ先にいらして、

参道の石段は、もう少し奥にあるという、変わった立地に立っていること。

 

そしてこちらは仁王像はありませんが、

ぜひとも立ち寄りたかった東(つま)霧島神社。

 

延々と続く自然石の石段がどーんと広がっていましてね。

なお、ここもそうでしたが、この日訪ねた神社では、

殆どすべての神社の入り口の鳥居付近で蜘蛛の巣にひっかかったり、ひっかかりそうになったり、

……参拝の際には、蜘蛛の巣にご注意ください(^^;)

 

 

こちらは上からの見下ろし。

……まだ濡れたこの石段を下りるのはちょっと怖い。

ということで、横にあるスロープ……といっても、女坂的な感じではなく、

十分に傾斜のきつい坂道でおりまして、

 

 

参道脇にある木の根を潜る参拝ルート。

 

 

そしてこちらは諏訪神社の仁王像。

仁王像は現在の道路に面したコンクリートの石段両脇を固めていますが、

石段を上ると拝殿は背中を向けておりまして、あれ? っと覗き込むと、

その向こうには民家の庭先にしか通じていない元の石段があるという、

立地がちょっと面白い神社でした。

 

 

最後にこちらも、拝殿が崩れていましたが、

菅原神社の仁王像。

 

 

最後に彩色のある田の神様としては小ぶりながらも端正なこちらに寄らせてもらい、

チェックインしたのは一風変わったコンテナハウスを並べたようなホテル。

 

チェックインの際は自転車を下ろして、荷物だけ部屋に放り込んで……と、

バタバタしていて撮影を忘れてしまい、

 

 

写真は翌朝撮影したものですみません。

 

今頃の季節は少し底冷えしそうな物件ですが、

部屋の装備は普通のビジネスホテルと同様どころか部屋には電子レンジ付き。

これはありがたい。

 

そして部屋の中も一般的なビジネスホテルよりも少し余裕のあるサイズで、

何よりありがたいのは、自転車の荷物を部屋に持ち込むのが楽なこと。

キャンプ道具一式をホテルの部屋まで運ぶのって、結構疲れるんです。

 

そうしてチェックインを済ませたら、

 

 

フレさんおすすめのラーメン屋さんで夕飯をご一緒して、

後はまた、ホテルまで送っていただくだけなのですが、

途中で思わぬサプライズ。

 

都城辺りでは、地鶏の刺身とかタタキが普通に名物なのだそうで、

 

 

持ち歩く際に少し寄ってしまいましたが、

夕飯後にホテルまで戻る途中の鶏肉屋さんで、

お刺身と、専用のタレをプレゼントされました。

部屋に戻って夜食にいただいた鳥刺し、旨かったです。

 

いただいてから思い出しましたが、

そういえば私もお土産を……千葉県北西部って特色がないんですよね。

落花生くらいしか名物がありませんが、落花生はかさばってツーリングには不向き、

ということで、ちばらき県の名物という事で茨城名物の干し芋を

……って、よく考えたら、隣が鹿児島のこの辺りってサツマイモの名産地!

 

選択を誤ったか? と、思ったのですが、

干し芋って知ってはいるけど、宮崎辺りでは作られていないらしく、

初めて見るけど、おもったよりしっとりしてるんだね、とのこと。

 

昔は保存のためにしっかり乾燥させていましたが、

最近の干し芋は食べやすくておいしいので少ししっとり感を残しているんです。

なんて説明しながらも、この辺りでは見ないものという事でセーフですね(^^;)

 

最後にコンテナホテルですが、

ホテルのお部屋は綺麗で広くて良かったし、

お風呂のお湯や水圧にも全く問題はありませんでした。

受付のコンテナの隣がコインランドリーコンテナで、洗濯も済ませて、

明日の予定を立てながらテレビのニュースと天気予報でも……と、思ったら、

WiFiは回線数が足りないようで一度締め出されたら接続できず、

テレビもフリーズして「B-CASカードを入れなおして再起動してください」の表示。

でも、チューナーがコンテナ内にはないようで、チェックアウト2分前まで、テレビは映りませんでした(T_T)。

無線LANとテレビチューナーは改善をお願いしたいです。

 

部屋を出る直前に、あてつけがましくフリーズ画面を表示して部屋を出ようとしたら、

靴を履いたところでテレビがもとに戻るという……タイミングがまた悔しい(^^;)

 

ともあれ、

都城市のフレさん、本当にお世話になりましたm(__)m。

後半の神社巡り、楽しめていたように見えたのですが、本当に楽しめていたら良いのですが……。