少々間が開いてしまいましたが、
芋原第一隧道の続きで、第二隧道と第三隧道。
場所はこちら。
とはいっても、
第二も第三も素掘りではなく、コンクリート吹付なのですが、
コンクリート巻き立てと素掘りの多い房総では、
吹付は逆に珍しいかもしれません。
なんか無理矢理な補修跡のある北側坑口。
内部は割と綺麗ですが、
出口付近の形状が少しおかしいところを見ると、
あの左上のくぼみは欠落した跡なんでしょうね。
だからこそ、コンクリート吹付で補強したのかもしれません。
次の隧道に向けて移動していると、道路の右手(東の山側)に水路が見えたので、
振り返ってみると案の定、
房総名物の二五穴(にごあな、幅二尺、高さ五尺程度の縦に長い台形断面の水路隧道)ですね。
様子を見ると、今は使われていないようです。
恐らくですが、稲作をやめてしまったのか、
あるいは、地表に露出した部分の所為でメンテナンスの手間がかかり、
廃止されてしまったのかもしれません。
南房総ではトンネルが掘りやすくて安定してしまうため、
無理にでも水路のほぼ全体区間を隧道化してやることで、
落ち葉や枝、土砂や落石が水路に落ちるのを防ぐことができるので、
地表区間の多い水路は現在では使われていないものが多いようです。
そしてこちらは芋原第三隧道。
こちらもコンクリート吹付です。
こちらもまた、出口がかなり変形している様子。
天井と右の壁面の窪みは欠落した跡でしょうから、
この辺りの岩盤は、少し崩れやすいのかもしれません。
次の隧道で昨年7月末の房総編はラストです。
何しろ朝も早いうちに落車して、この辺りでもケガが痛くて……(^^;)