埼玉県飯能市 入間川の流れ橋8。 | 水辺の土木遺産

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GW後半、体調を崩して寝込んでしまい、

そのまましばらくお休みしていました。

 

そろそろ体調も戻ってきたし、

GWにお出かけできなかった分、今週末に一泊二日くらいで出かけたい気がします。

……まずは体調を整えなければ(^^;)

 

 

さて、入間川沿いにしばらく移動して、

道なりに川を渡って県道53号線に出てすぐの辺りにあるのが今日の橋。

 

 

というわけで、こちらは県道から見た橋の様子。

無事にここも残っているうえに、相変わらず立派な流れ橋です。

 

場所はこちら。

 

 

私も県道(入間川左岸=北側)からの接近で、

その場合、橋の袂まで砂利道が続いているのですが、

河の右岸=南側から接近しようとすると、おそらくは個人宅の片隅を抜けるような、

外の人間には通過しづらい立地ではないかと思われます。

 

 

そうした次第で、橋の様子がこちら。

橋の上でもギリギリ人とすれ違える程度の幅もあり、橋板それ自体も立派なものなので、

橋板の揺れやたわみはほとんど感じないと思います。

 

 

こちらは少し渡りだした辺りからの振り返りになりますが、

この橋の特徴は、なんといってもこの下流側に取り付けられた金具でしょう。

恐らくは簡易な手すりか、転落防止策的なものを付けようとしたけれど、

あったらあったで体重をかけそうになるけれど、安全に体重を預けられるほどでもない、

そんな理由で、撤去されたものと想像します。

 

 

この手の構造物は橋脚側に設置しようとすることは多いのですが、

橋板のほうに金具を取り付けているのは、それだけの橋板だからこそできることで、

利点はといえば、橋脚設置よりも手すり(?)の支柱を密に設けられることですが、

やはりこう、無理があったんでしょうね。

 

なお、

設置してみたけれど流出時に破損した……というケースではないとそうぞうします。

理由としては、ここまでの川の状況から考えると、この橋板の流出はほとんどないと思われるのと、

金具自体は破損もなく、利用期間も短そうに見えたもので。

 

 

そうして突き当りから道は左右に分かれて、

 

 

左を上ると赤い屋根が見えているので民家の前を抜けて道路に出るようなコースと思われ、

右に向かうと河原に降りられるようになっています。

 

 

せっかくなので河原に降りて、1枚目の写真とは逆の方向から見た橋の全景。

 

そうしてこちらの流れ橋ですが、

 

 

川の左岸=北側は橋台近くのアンカーに、

 

 

川の右岸=南側から生えた鋼線ワイヤーは、

 

 

近くの少し高い位置にある木の幹に係留されています。

流出するほどの増水は多くはないものと推測されますが、

流出時には川の左右に分かれて観音開きに流出するタイプと思われます。

 

 

ともあれ、

 

 

ここまでくると利用者もほぼいないのでゆっくりと落ち着いて眺めることができるけれど、

それなりの風情もあり、安心して渡ることのできる立派な橋板でもあり、

ほんと、良い流れ橋ですね。

 

明日は余裕があれば360°カメラの写真を、

余裕がなければ、この橋のおまけみたいな別の流れ橋を紹介します。