栃木県那須塩原市 蛇尾川(水無川)の洗い越し2(1/2)。 | 水辺の土木遺産

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水辺の土木遺産、冠水橋や流れ橋、石橋やレンガ樋門など、自転車で見て回りながら、ついでに狛犬なんかも追いかけています。

今年6月に2週連続で訪ねた那須野ヶ原散策一回目、

熊川の洗い越しを散策した後は西、蛇尾川(さびがわ)方向に戻り、

少し前に紹介したのとは別の洗い越しを訪ねます。

 

 

前回の洗い越しからほんの300m足らず北にある次郎橋を渡って、ここから西へ。

次郎橋って、ありそうであまり記憶にない名前ですよね。

太郎橋もあったのでしょうか?

 

ちなみにこの橋から熊川を見下ろすと、

 

 

この辺りにはまだそれなりの水が流れています。

これが300m足らず下流には水が無かったりするんですから、面白いですよね。

 

さて、次の目的地の入り口でデカい四駆とすれ違いました。

その先に進むと、

 

 

暗くて分かりづらいのですが、しばらく雨も降っていないはずなのに

なぜか置かれている通行止めの柵、しかもその脇には車1台分の隙間があって、

普通に轍が通過しているので、柵が全く意味がなさそうです。

 

場所はこちら。

 

 

この洗い越し、入り口でも四駆とすれ違いましたが、

通行止めの柵の前で360度カメラで撮影していると、

すぐまた後ろから白いセダンがやってきました。

利用者が多いようです。

 

……ですが、何故かセダンはUターンして戻っていきました。

何故? と、不思議に思いながら、360°カメラでの撮影を続けていると、

今度は2tトラックがやってきて……やはりUターンして帰っていきました。

 

自動車がくるたびに、

慌てて隠れていた物陰から出て行って三脚をどかしたりして、

地味に面倒なのですが……。

 

でしたが、

車がそろってUターンしていくポイントまでくると、

なるほど、入り口の通行止めの理由と併せて納得です。

 

 

洗い越しが決壊して途切れていて、

遠目には、最初に見かけた四駆なら行けそうかと思いましたが、

 

 

近づいてみれば、ガチなインチアップした上にサスペンションで車高も上げた四駆でさえ、

ここはUターンして戻っていくところだったのだろうと納得の光景です。

 

分かりづらいかも知れませんが、中央では2mくらいの深さがあるし、

ごろごろ転がっている岩の方も、一つ一つが結構な大きさです。

 

目の前に堆積したウッドチップは、直近での最大水位でしょう。

……そう考えると、ここまで深く洗い越しの道路を洗堀するほどの水量とは思えないのですが。

 

 

ともあれ、幅も深さもなかなかの分断区間。

それでも車が頻繁にくる理由も地図を見直してみれば納得です。

一つ手前の洗い越しを除けば、蛇尾川の左右を行き来できる道が全然ないんですね。

 

さて、分断区間の中央に降りて360°カメラで写真を撮ったら、

通行止めの看板の手前に360°カメラを置いて、

 

 

通行止め看板の陰に隠れて、スマホから360°カメラのシャッターをポチっと。

 

 

そろそろ日暮れだなぁ、メインターゲットまで行こうか? リタイアしようか?

そもそも既に日暮れだというのに、この後で予定通りに少し南に戻るようにしてまで、

過去に訪問済みの那須疎水蛇尾川伏せ越しの湧き上がりを見に行くか? 省略するか?

色々迷いつつ、とりあえずは自転車に戻ります。

 

分断区間を徒歩で越えていると、

 

 

再び車がUターンしていきました。

こうして車があきらめているのを見ていると、

マウンテンバイク=MTBが某社の商標だった関係で、

ATB(オール・テラ・イン・バイク=全地形対応型自転車)なんて呼び方をしていた世代のMTB乗りとしては、

何だか車に負けちゃいけないような気がしてきます。

 

 

このまま自転車で洗い越しを越えて南下して、

蛇尾川伏せ越しに向かおう! と、割とどうでも良い使命感にかられつつ、

自転車に戻ります。

 

次回は360°カメラでの蛇尾川洗い越しの様子など。