栃木県那須塩原市 蛇尾川(水無川)の洗い越し1(1/2)。 | 水辺の土木遺産

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水辺の土木遺産、冠水橋や流れ橋、石橋やレンガ樋門など、自転車で見て回りながら、ついでに狛犬なんかも追いかけています。

今年6月に2週連続で訪ねた那須野ヶ原散策一回目、

道の駅那須野ヶ原博物館で博物館の展示を眺めた後は、

登り基調の道をしばらく走り、農場の入り口の道路を入り、

しばらく進むと700×25cのロードタイヤには厳しい深砂利の未舗装路。

 

 

それを更にしばらく走ると目的地なのですが、

自転車と自動車のすれ違いさえ厳しいこの未舗装路、

何気にセダンや大型の四駆まで走ってきて、すれ違いに四苦八苦。

 

そして目的地はこちら。

 

 

水無川の蛇尾川(さびがわ)の洗い越しです。

蛇尾川はこの先で箒川に合流して、その先で那珂川に合流します。

箒川との出合いにあるのが、このシリーズの初回で紹介した潜水橋の汗子橋ですが、

あの辺りでは豊富な水量だった蛇尾川、JRの高架の手前から山裾まではこの通りの水無川です。

 

扇状地故の光景とはいえ、

この辺りを並走する川はどれもみんなJRの高架の辺りまでこの様子で、

なるほど近代の用水路開削が進むまで、耕作のできない荒野だったのも納得の光景です。

 

場所はこちら。

 

 

この規模の洗い越しが地図に普通に道として記載されるのは珍しいのですが、

 

 

川と言われれば周囲の光景は河原っぽいものの、

水が無いから言われなければ気にしないかも知れない、

そんな微妙な洗い越しです。

 

 

ですがまぁ、

写真からもお判りいただける通り、水が地下に潜っているために、

大雨の時以外には水が無いから浸食がない為に、河川部分と周囲との間に高低差が殆どありません。

 

高低差が無いというのは、橋を渡すにも不向きなわけで、

そのための洗い越し、川床となる部分を通過する道路なのだと、

納得せざるを得ない地形です。

 

 

そしてこちらは対岸の左岸=東側からの振り返り。

ここまでの道は2㎞くらいは深砂利の未舗装路だったというのに、こちらはなんと舗装道路!

この後の進路をどうするか、迷っていたところでした。

 

蛇尾川の西側を北上した先にある那須疎水蛇尾川伏せ越しの吐口の湧き上がりは確定でしたが、

時間的にはそちらに直接向かうべきだとは思いつつ、蛇尾川の東側には、

同じく水無川の熊川があって、幾つかの洗い越しがあるのです。

 

時間的にはそんな寄り道をしているとマズいとは思いつつも、

舗装道路に背中を押されるように、これから楽しい熊川洗い越し巡りに向かうことにしつつ、

蛇尾川の西側に置いてきた自転車に戻ります。

 

なお、既にダイジェストで紹介した通り、

この決断によりこの日はメインターゲットにたどり着けず、無念のリタイヤとなりました。

行き当たりばったりも楽しいけれど、主目的がはっきりしているときは、

やはり計画性も大事ですよね(^-^;

 

 

おまけでこちらは自転車に戻る途中、

舗装から未舗装に変わる辺りの光景ですが、

道路の左端に置かれている柵と看板、あれが増水時の通行止め表示となります。

 

今日は残業で時間が無いもので、360°写真は明日、改めて。