広島県福山市 芦田川の潜水橋6~本泉寺橋~(左岸)。 | 水辺の土木遺産

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水辺の土木遺産、冠水橋や流れ橋、石橋やレンガ樋門など、自転車で見て回りながら、ついでに狛犬なんかも追いかけています。

神社を詣でた後は国道486号線で芦田川支流の神谷川を渡って再び芦田川沿いへ。

抜水橋の芦品橋を通過すると、その先わずか150mほどで目指す潜水橋の本泉寺橋。

 

橋への取り付け道路は、

 

 

東からは西に向かって橋の上を通過してからUターンぎみに降りていく形です。

 

 

ここもでは流木除けも多く残っているおかげか、

 

 

橋脚被害はそれほどでもありませんが、桁は盛大に失われています。

 

 

橋の突端は渡りだしてすぐ。

橋の上には大量の流木や枯草が残り、

一つ向こうの橋脚からは、微妙なバランスで河原に斜めに降りた桁。

 

 

その向こうに目をやると、

そこらに流出した桁がゴロゴロ転がっています。

 

 

改めて対岸を眺めると、

……まぁ、あれだけの流木が残っているようでは、

ぶつかってきたのはあれだけではないだろうし、この状況もやむなしか……。

 

とはいえやはり、

ここで注目していただきたいのは、のべっとしてまったいらな橋脚の上。

これはとりもなおさず、ボルト止めも何もせず、薄いコンクリで接着しただけ、

言い訳程度の固定しかしていなかったことを意味します。

 

そりゃ流木ぶつかれば落ちますわな……。

 

 

そんな固定では、地震の衝撃でも簡単に外れてしまうでしょうし、

復旧されるのであれば、桁の固定から見直してほしいと思いつつ、

芦品橋に戻って、右岸=南側に渡ります。