我が娘の「少年の主張」

 

あの空に消えた特攻隊

                   1年2組 村松亜美

 

みなさんは、今の時代を平和だと思いますか?

「神風特別攻撃隊」。

彼らは、76年前、命をかけて

日本を守った人たちです。

 

 神風特別攻撃隊とは、

第2次世界大戦で10代〜20代の人が一人一台、

爆弾と、片道分の燃料だけを積んで、

「絶対に戻ってこない」

前提で出撃し、相手国の軍艦に突撃する、

体当たりの攻撃をする部隊のことです。

 

ですが、特攻機の命中率は、

9機に1機だけです。

 

1200km〜1500km上空から、

角度35度〜45度で急降下します。

衝突時のスピードは、

新幹線と同じ時速300km

近かったそうです。

 

また、特攻隊では、

「眼などつむって目標に逃げられてはならぬ。

眼は開けたままだ。」

と言われていました。

 

なので絶対に特攻する時に、

眼を閉じてはいけませんでした。

 

 そして、戦死者は、3948人です。

みなさんは、想像できますか?

約4000人もの人が味わった恐怖を。

私は、全く想像できません。

 

 なぜ、日本が未来ある青年達を

特攻に行かせたかの理由は、わかりますか?

 

それは、日本人が、若い人を死なせてまで、

日本を守るという「心」を

相手国に教えるために、

若い男性達が特攻していったそうです。

 

このおかげで、相手国は、

こんなに母国を思っているのだったら

ズダボロにしてはいけない

と思ったそうです。

 

 

 今の日本があるのは、

愛するすべてのものに別れを告げ、

ただ一筋に突入していった、

神風特別攻撃隊がいてくれたからです。

 

ですが、今の日本では、

だんだん特攻隊のことが忘れられつつあります。

こんなに日本を思い

特攻していった人たちのことを

忘れられていくのは、

とても悲しいことです。

 

ですが、私がもっと悲しいことは、

ニュースや新聞を見れば、

「自殺」や「殺人」という言葉。

 

きっと特攻隊の人たちは、

こんな未来を望んで、

特攻していったわけじゃ

絶対にないと思います。

 

今の時代は、特攻隊が求めている

本当の平和ですか?

 

「殺人」や「自殺」、

「いじめ」や「人種差別」

 

これを平和だと言えますか?

 

特攻隊が命をかけてまで残したかった日本は、

今の日本ではないと思います。

自分たちが死んでしまった後に生まれる子が、

自分たちのような平和じゃない時代に

生まれてこないことを願って、

空に特攻隊は消えていったと思います。

 

なので、彼らのためにも

これから生まれてくる子達のためにも、

「殺人」や「いじめ」や「人種差別」、

こんなことがなくなるように、

みんなで心がけて行きませんか?

 

特攻隊が命を引き換えに

残していった未来への思いを

みんなで受け継いで行きませんか?

あの空に消えた特攻隊のために。