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新時代のマインドセット

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【マインドセット】。

聞いたことがあるでしょうか?

「固定された考え方」。

「観念」とか「習慣」、「思い込み」のようなものです。

 

毎週日曜日、

『開華』メルマガ

 

 

のみで配信されてる文章が

 

『開華』スタッフの新井 清義(あらいすみよし)、

通称『すみちゃん先生』の執筆する

『新時代のマインドセット』。

すみちゃん先生は

空手歴26年、5段、

中学や大学でも全国制覇。

だけど怪我で動けず、「人生終わった感」も味わい、

そこから生き方を見出した素晴らしい人材。

 

そして『科学的なアプローチ』は

私をはるかに超えています。

大阪大学大学院博士過程修了、

博士論文は

「発達障害児の脳機能」。

 

以下、感動的な文章、ぜひお読みくださいね!

 

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おはようございます!

『開華』新井清義です。

 

前回は

やり抜く力や自制心、決断力、忍耐力、

精神的安定性、コミュニケーション能力などを

総称した「非認知能力」について取り上げました。

 

今日は非認知能力が育つ環境について

具体的なお話になります。

 

前回のメルマガでは

子供たちの非認知能力が育つ環境と

「最強チーム」と言われる集団には共通点がある。

という話で終わりました。

 

まずはそこから。

 

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最強チームが持つ共通項

 

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Googleは2012年、

生産性の高いチームと低いチームの

違いを分析するプロジェクトを

開始しました。

 

その名も

「プロジェクト・アリストテレス」

 

研究の結果、

素晴らしいチームを作るために

最も大事な要素は

チーム内の“心理的安全性”である、

ということがわかりました。

 

心理的安全性とは、

「一人ひとりが恐怖や不安を感じることなく、

安心して発言・行動できる状態」のこと。

 

失敗しても辱められたり、

罵られたりしない。

できなくてもバカにされることがない。

 

このような “心理的安全性”が

チームの力を最大限に引き出すのです。

 

プロスポーツチームや軍隊、

コメディ集団、国際窃盗集団(!)まで、

幅広く「チーム」の実例を分析した

ダニエル・コイルも

成功するチームを作るためには

“心理的に安全な環境”を作ることが

重要であると結論づけています。

 

ただ、ここで大事なのは

心理的安全性が高い=馴れ合い

ではないということです。

 

「自分らしくいられる状態」

「周りを気にせず発言できる雰囲気」

であれば緊張感のある厳しい雰囲気でも

かまわない。バシバシ意見を言い合うのもOK!

 

心理的安全性は強固な信頼関係の上に

成り立っていると言えます。

 

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非認知能力を高める鍵

 

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子供たちの非認知能力が育つ環境と

「最強チーム」と言われる集団には共通点がある。

 

どういうことか??

 

子供たちの非認知能力、つまり

やり抜く力や自制心、忍耐力、

精神的安定性、といった能力は

「安心感が得られる環境」の中で

育まれる、ということです。

 

両親がケンカばかりしている家庭

失敗すると怒鳴られるチーム

できないとバカにされる教室

 

こんな環境では子供たちの

能力を最大限伸ばすことは

とても難しい。

(大人も同じですね・・。)

 

安心感のある環境だからこそ、

精神的に安定し、

失敗を恐れず挑戦することができ、

諦めずにやり抜く力を

育むことができるのです。

 

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高校総体29連覇の「最強チーム」

 

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私の母校は元々は女子校で、

空手部女子は群馬の空手界を

長年席巻してきました。

 

群馬県高校総体では

総合29連覇(継続中)という

圧倒的な実績を残しています。

(我々男子も女子に負けまいと

がんばってきました!

今も群馬屈指の強豪です( ̄▽ ̄)!!)

 

この「最強チーム」の文化を

作り上げたのは空手道部顧問であり、

私の人生の師である安齋先生。

 

安齋先生はチームの心理的安全性を

高めるのが非常に上手いのです。

 

かといって穏やかでいつも優しくて

ニコニコしている訳ではありません。

 

むしろ、叱られることの方が多い。

私も自分の甘さ、弱さが露呈した時は

本当に厳しい言葉をかけてもらいました。

 

それでも安齋先生は

生徒たちに安心感を与えるのです。

 

なぜなら、求められていたのは

試合の結果や実力ではなく、

「人としてどう生きるか」

この1点だけだったから。

 

試合の結果など、

自分にコントロールできないことで

怒られたことはありませんでした。

何かを無理強いすることも

一切ありませんでした。

 

叱られたのはいつも、

試合に強い気持ちで臨んだか。

仲間を大切にしているか。

後輩の見本になれたか。

これらが至らなかった時。

 

生徒たちは何をすると(しないと)

叱られるのかがはっきりわかっていた。

だからこそ生徒は「安心感」を持って

空手をがんばることができるのです。

 

カリフォルニア大学バークレー校の

アリソン・ゴプニック教授は

親や指導者がなるべきは、

「子供に大きな余裕を与える庭師」

のような人だと言います。

 

安齋先生はまさに庭師のような人です。

無理強いせず、生徒たちに任せる。

叱る時は思いっきり叱る。

褒める時は余計なことを一切言わず、

たった一言で泣きたくなるくらいの

嬉しい言葉をかけてくれる。

 

だからこそ安心して挑戦できる。

目標を達成するために

絶対諦めないと思える。

そして、やり抜いた自信が

自分のものになる。

 

高校の3年間で私は非認知能力を

養うことができました。

それは「非認知能力が伸びる」環境を

安齋先生が作ってくれたからです。

 

非認知能力はまさに

「環境の産物」なのです。

 

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家庭の中で非認知能力を高めるために

 

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「非認知能力を高める」という点において

家庭の役割は最も重要だと言えます。

 

非認知能力と「愛着」の形成は

密接な関係があるからです。

 

愛着とは、

特定の人間から愛され、

大切にされることで深まる情緒的な絆のこと。

 

この「愛着」については

また来週にします!

 

それでは!

 

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