地獄の沙汰も・・・ | D君パパのブログ

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50歳を目前にして、生きるという事を見直してみたくなった中年パパと家族の日々。

雪 北海道では大変な雪でしたが、

   北陸では冬の最後っ屁みたいな雪が降った週末でした。



先日、某有名な直木賞作家の方がテレビで
陽子線治療で、食道ガンを克服した番組をやってました。


自信満々、意気揚々ガンは克服出来る
がん患者の皆さんはもっと選択肢を知って欲しいと
外科手術なしに、放射線と少量の抗がん剤で
痛みも副作用もなく、痩せる事も髪の毛が抜ける事もなく
ガンが克服できる、夢のようなすばらしい治療法だと
有名な方と番組は伝えていました。


実際、器械の目に見えるガンがなくなり
完治した?有名な方が、もっとたくさんの人が
この治療法を知って、受けられるようになれば
すばらしい事、とおっしゃっていましたが、
日本に陽子線治療が出来る施設は7箇所しかなく
保険が適用されないこの治療費は、
自己負担額が約300万円かかります。

番組の中で、この治療は先進医療として認められて
おり、保険適用ではないが、民間の保険の中には、
数百円の追加料金の先進医療特約でカバーできる
ものもありますと、まるで保険会社の宣伝のような事も
やっていました。


実際、300万円で命が買えるなら安いもんですよね。


たぶんガンを患っている患者さんやご家族の方は

ほとんどの方が知っていると思いますが。


近年の医療技術、医薬品の進歩で
ガンは不治の病ではなくなって来ています。
事実、芸能人の中にも、ガンを克服している方が
何人もいます。



しかし、実際に自分がガンと言う病気になったとき
医者からの突然の告知と、外科手術で病巣取り除く
または、放射線治療や抗がん剤治療などの方法で
治療を行うとの診断を受けたとき


・その診断と治療法方は最善なのか?
・自分の理想とする治療法なのか?
・もっと他の治療法方がないか?
・その治療を受けた後、自分の生活はどのように変わるのか?


診断を受けてから手術や治療・投薬開始までの間に
その判断を冷静かつ的確に出来る方は、どれだけいるでしょう。


私の場合、


・手術の経験などない。(初めてで怖い)
・体の一部が無くなるのが不安。(どうなるのか怖い)
・手術は失敗しないのか。(ちょー怖い)
・陽子線治療の出来る施設がすぐ近くにあり、その選択肢はないのか(痛くない?)


等々、不安でいっぱいになり、
一時はこの陽子線治療のセカンドオピニオンを受けてみようと思っていました。

(この時までセカンドオピニオンという言葉の意味すら知りませんでした)



しかし、
主治医の先生が肺がん治療に関して経験豊富な名医であり、
治療説明でも、ガンの特徴や現在の進行度などから、
ごく初期のガンであり、病巣を肺の一部(右下葉)ごと
摘出してしまえば、以後の再発・転移の可能性も減る。
また年齢も若く、体力的にも手術可能で
今1/4の肺を失っても以後の生活に支障はなく、
内視鏡を使った胸腔鏡手術なので、術後の入院も1週間程度、
費用も保険適用なので一定額で済む、
放射線治療のデメリットについて。
などの理由により、手術を勧めるとの説明を受けて、
家族で相談し、手術することを決めました。

幸いなことに、手術中のリンパ節の廓清でも、
ガンの転移は確認されず、術後の抗がん剤も必要ない
との診断だったので、先生の判断に従って
良かったと思っています。


先進医療もカバーする民間医療保険があり
わずかな金額で補償してくれることもあって
ぜひ加入しておくべき項目だと思いますが、
営利を目的とする保険会社が、
安い金額で設定するのには理由があり、
ガンになった全ての加入者がこの保険を適用されるのか、
どれだけのガン患者が先進医療を受けられるのか?
など、疑問に思うところも多々あります。

ガン保険の補償内容なども各社様々で
ガンと診断された時点で、即一時金を支払うと
テレビで宣伝していますが、
ガンの種類によっては一時金の出ないものや
診断書を提出して、すぐに支払してくれる会社、
審査がどうのこうのでと、いつまでたっても
支払いの無い、(結局一番最後の支払い)
テレビでよく見かける”お客様の立場に立った”
大手の会社もあります。


なって見ないとわからないことですが。。。


これまで、家族を含めて入院したことなど無く
入院・手術でいくらかかるのか?
といったことなど全く考えたことがありませんでしたが、
日本の医療制度は、健康保険に入っていれば、
誰でも、安心して最先端の医療を受けられる
素晴らしい制度だとわかりました。



話が自分の事にそれてしまいました。






人はガンと言う病気になったとき、

一時頭の中が真っ白になり、自分の死を意識します。


無我夢中になり、わらをも掴む思いで生にすがる人。

なんで自分がこんな目に合うんだ!という思いで怒りに任せる人。

知り得た情報の中から、自分の理想とすることに懸ける人。

絶望の中で自分の殻に閉じこもり、外に出れなくなる人。

いろいろな人がいると思います。


そんな時、絶対必要なのが自分を支えてくれる人、

家族、恋人、友人、知人、、、

どんな時でも、一人じゃないと思えることは

苦しいときの心の支えです。

一人では笑えませんから。



そして、人の支えと同時に必要になるのがお金です。


現実問題、健康保険の適用で少ない金額で済む医療もありますが

自己判断の薬剤治療や、玄米菜食などの似非治療などなど

保険適用外の治療もたくさんあり、

お金という武器を持つことで、どんな可能性にもチャレンジできます。


世界で有名な最高の名医に治療してもらうことも、

外国に行って世界で一番の施設で治療を受けることも、

日本では未承認の薬剤を個人輸入して使うことも、

お金があれば、何でもできます。


もうちょっとしたら、ips細胞から培養した自分の体の一部を、

ストックしておけるビジネスも生まれて、

悪くなった臓器を丸ごと新しいものに入れ替えられるように

なるのではないでしょうか。




先ほど保険会社の悪口をかいてしまいましたが、

幸いなことに、私がガンになった時も、

保険金の支払いのおかげで、治療中の金銭面での

心配は殆んどありませんでした。

私の場合は原発巣摘出だけの、ほんの数か月の治療でしたが、

転移・再発したり抗がん剤治療をしたりと、長期にわたる場合は、

一時金の支払いなど、どうしてもお金が必要になってきます。


びんぼうなわが家も、保険金のおかげで何とかしのげました。



こんなことは考えたくありませんが、

やはり現実は、地獄の沙汰も金しだい。

な、ところが多々あるように思えるのです。


でも、どんなにお金を積んで最高の治療を受けても

助からない、おそらく最高の治療を受けたであろう

歌舞伎役者の方もいらっしゃいます。

大切な方が亡くなられました。


それがガンという病気だと思います。



私の場合、お金はあまりありませんが

楽しい毎日を提供してくれる、大切な家族、

癒しと笑いの、かわいい猫たち、

そして毎日笑顔をくれる永遠の恋人、素敵な奥さん。


みんなが居てくれることが、自分の宝であり

一緒に笑っていられることで、免疫力アップ

ガンの再発・転移を防いでくれるのだと信じています。



人生を送れることに喜びを感じ

関われる人々に感謝の毎日だということを

忘れそうになりながらも、

傷の痛みがあるたびに思い出す

今日この頃です。







高みの見物席を、二つも独占している ネコ


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かわいい家族の一員です。








Photo by Q太郎 ねこへび