クロノジェネシスが出走した凱旋門賞当日のロンシャン競馬場は不良の一歩手前の重でした。

どうやらここまで悪くなってしまうと、日本では重馬場得意なクロノジェネシスといえども対応は出来なかったようです。

当日には雨が降っていませんでしたが、前日の夜にかなりの雨量があったらしく、その雨が相当影響を及ぼした気がします。

 

クロノジェネシスの状態はとても良かったことでしょう。

マーフィー騎手もそう言っていますし、斉藤調教師も言っていました。

外枠になってしまったが故に、トリッキーな進路取りをしていましたが、個人的には内目の枠だったら包まれて終わると考えていたので、マーフィー騎手は最良の騎乗をしてくれたと思っています。

フォルスストレートから直線に向く時の手応えは、いつものクロノジェネシスと遜色ないように見えましたので、相当テンションは上がりましたが、追い出してからが馬場に脚を取られてしまったようです。

要するに、トップスピードに上げようとしたら馬場にノメって上がらなかったということのようですので、前夜の雨さえなければと言ったのはそういうことになります。

ただ、一瞬でも勝てるんじゃないかという夢を見せてくれたクロノジェネシスにはとても感謝していますし、まさか自分の出資馬が凱旋門賞を走るなどということは想像もしてませんでしたので、素晴らしい状態で出走させてくれたクロノジェネシスに関わったすべてのスタッフの皆様には、心からお礼を言いたい気持ちでいっぱいです。

 

レース後のクロノジェネシスには変わりがなかったようですので、一安心しています。

おそらくこの後は有馬記念がラストランになるかと思いますが、無事に日本へ帰ってきてくれれば、体調は整えられそうな気がします。

このような素晴らしい馬に関わりあえたことを幸せに感じながら、引退までの残りの日数を胸に刻んでおきたいと思います。