北村友一騎手の落馬事故が発生したのは 5 月 2 日の天皇賞春当日でした。

落ち方を見て、これはヤバいというのはすぐに分かりましたが、先日復帰までには 1 年以上かかるかもという報道を見て、クロノジェネシスには二度と乗れなくなってしまったことに気づかされました。

ここまで 14 戦、賛否両論あったことも理解していますし、早く乗り替わって欲しいという声がそれなりに大きいことも分かってはいましたが、個人的にはこのままずっとクロノジェネシスの引退までコンビを組んで欲しかったです。

天皇賞春の騎乗予定だった馬に関しては、北村友一騎手が乗ってさえいれば、実際のレースとは異なる逃げ方をして、もっと際どい勝負になっていたことでしょう。

クロノジェネシスは今でこそ誰が乗っても問題ないかもしれませんが、3 歳時であればそうはいかなかったのではないかとも思えています。

 

さて、この北村友一騎手の負傷により、次走予定の宝塚記念からは当然乗り替わりとなります。

誰が乗るのかという推測は至る所で見受けられますが、ここ数年リーディングに輝いている騎手か、日本が誇るレジェンド騎手かという声が多いように思われます。

まぁ確かにどちらかだろうなと思ってもいますが、その理由のひとつが凱旋門賞に登録したことです。

宝塚記念と凱旋門賞を共に同じ騎手で走るということを考えた場合、上記の 2 人以外の騎手になることはないでしょう。

ただ、本当に凱旋門賞へ行くのか?ということを想像してみると、おそらくですが宝塚記念をしっかりと勝ちきれば、という条件がついていてもおかしくありません。

 

フランスへの遠征費はかなり高額ですし、確かにドバイの賞金から賄えはするでしょうけども、遠征に際して出資者全員の同意を得るというプロセスがない以上、出資者全員が賛成ということはほとんどないでしょうし、行くならば賞金を獲得した月から遠征費を引くということにならないとダメなんじゃないかと不満を露にする方もいると思うのです。

その為、宝塚記念でそれなりの結果を出さないと、登録はしましたが凱旋門賞に本当に行くことにはならないかもしれません。

 

ここで最初に戻りますが、今まで通り北村友一騎手が騎乗しての宝塚記念の結果だったとしたら、どんな結果になろうともそれなりに納得はできると思います。

しかしながら、今回は初コンビを組む騎手との一戦であり、どんな結果になろうともおかしくないという危険性が少なからずあります。

そのような条件下で、凱旋門賞に挑戦するしないを判断しなければならないという状況を納得できるかどうか、ということになってしまいました。

このことが返す返すも残念でなりません。

 

思えば、秋華賞制覇の祝賀会の時、出資者が一言ずつ挨拶する時間の中で、どなたかが凱旋門賞に挑戦して欲しいということを言っておられました。

当時の自分は、そんな外国の最高峰レースに挑戦する前に、先ず国内の最高峰 G1 で勝てるかどうかだろうと、凱旋門賞なんてとんでもないと考えていました。

正直、自分には先見の明がなかったと思います。

今のクロノジェネシスに凱旋門賞に行く価値がないとは思えませんし、どんな結果になろうとも挑戦する価値はあると考えています。

それだけに凱旋門賞で現地の実力者に乗り替わるのは仕方ないとしても、宝塚記念は北村友一騎手とのコンビで出走して欲しかったです。

 

その北村友一騎手は騎手復帰の意思を示し、リハビリを頑張ると言っているようです。

心から応援したいですし、復帰してきた時には本当におめでとうと大きな拍手を贈りたいとも思っています。

 

こんなことを書いていたら、クラブから臨時レポート更新がありました。

宝塚記念はルメール騎手に騎乗依頼したとのことです。

大方の予想通りということになりましたが、果たしてどうなるでしょうか。

おそらく仕上げのプロセスは変えないはずですので、1 週前追い切りからルメール騎手が乗ると思われます。

その追い切りの様子などをしっかりと確認して、宝塚記念当日までを楽しむことにします。

 

今現在一番願うことは、宝塚記念当日までこのまま順調に調整が進むことです。