パドックを落ち着いてゆったりと歩けている時点で、勝ち負けになると考えていました。
しかしレース結果は、最後猛然と追いこんでの 3 着でした。
 
スタートで出遅れてるわけでもないですが、先行せずに馬群の真っただ中に位置してレースを進めました。
ひょっとすると 6 番の馬に内に寄られて進路が狭くなった可能性はありますが、思うような位置を取れないままレースが進み、若干カカり気味の追走で思うように走れていないことも影響したのかと思われますが、ズルズルとポジションを下げてしまうという状況になってしまいました。
三浦騎手がレース後にコメントしていましたが、4 コーナー手前で馬が勝手に内に切れ込んだこともあって思うように外にも出せず、その後結果的に外に出しても 11 番の馬に進路を塞がれたりして絶望的な状況で残り 200m になっていました。
ところが、そこから凄い脚を使って 3 着まで追い上げてゴールしました。
結果論ですが 2 枠 4 番というのは中山マイル戦では好枠と言われますが、ブレイクザポケットとしてはもっと外の方が良かったようです。
 
何度もレース映像を見返しましたが、おそらく三浦騎手はムチを一度も使っていません。
もし使っていたとしても、肩ムチを一度程度であるはずです。
 
それなのに、道中は若干カカり気味の場面もあり脚が十分にたまっているとは思えない展開で最後あの脚を使えるのですから、能力としては未勝利で終わるようなレベルの馬ではないということは確信できました。
坂を上がりきってからムチで叩かれてるわけでもないのにさらにスピードを上げていますので、中山コースは現時点でのブレイクザポケットの力だと向いてないと言えると思います。
 
さて、そこで未勝利を勝つためにこの後どうするかということになりますが、おそらく2 月の東京開催では出走しないのではないかと考えています。
これは土曜日のレースで馬体重が増減なしであったことで、レース後の状態を確認してからにはなりますが天栄に放牧に出す可能性が高いからです。
 
そうなると、3 月もしくは 4 月に出走となりますが、その時はブレイクザポケットにとって苦手と思われる中山開催なわけです。
休み明けを苦にするタイプではないはずであることと、広くて走りやすいコースで出走させるべきですので、思い切って 4 月末からの東京開催か 5 月からの新潟開催かどちらかを目指すのがベターな気がします。
 
ただ、自分が一頭馬主であれば調教師にそうして欲しいと伝えれば済む話ですが、この馬はファンド馬でクラブの意向次第ですので、特に悪い所があるわけでもないのに長い期間休ませることを選択しないのではないでしょうか。

そうなると、天栄に放牧したとしても中山開催で再度出走させるでしょう。
そして枠順や展開に恵まれなければ、中山だと次走の優先出走権を得られない結果になることも大いに考えられます。
この展開で 5 月になることだけは避けたいのです。
 
願わくばレース後の状態に問題がなく、少しレース間隔を空けてフェブラリーステークスの週に出走することができたならば、道中をスムーズに走らせて直線外に出すことができたとしたら、存分にブレイクザポケットの力を発揮して勝ち負けになるはずです。
 
未勝利を勝ちあがるまではいろいろな心配が付いて回りますが、なんとか脱出してくれれば能力は高いはずですので、末長く楽しめる馬になってくれると思われます。
 
萩原厩舎のみなさん、及び NF 天栄のみなさん、どうかブレイクザポケットをよろしくお願いします。