靴って靴紐の縛り方で | 蒲郡で靴屋の3代目をやっている大丸靴店、大桑正弘のブログ

蒲郡で靴屋の3代目をやっている大丸靴店、大桑正弘のブログ

49歳の靴屋の3代目です。
靴屋の日常から仕事のことなどをブログにしてます。

こんにちは蒲郡市で婦人靴を中心にお店をやっているシューズ&バッグ大丸の大桑です


今日もお店のある蒲郡市はカラッといい天気です

今日は東海地方はじめ梅雨明け宣言された地域もあるみたいですね

梅雨明けって聞くと僕なんかは ビールが飲みたくなります 😅
もちろん枝豆も 笑

さて話は変わりますが

皆さんはスニーカーの紐、どんなふうに縛られていますか?

靴屋さんで靴を買うときに説明されたことありますか?

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今日ご来店のお客様

こちらのニューバランスお履きになられてご来店

「何か履きやすいスニーカーない?」とのこと

膝が悪くて足裏を安定させるために足底板と言う中敷きを整形外科で作られています

今入っている既成の中敷きと、ご自分のために作った足底板中敷きとを差し替えられることができるスニーカーが条件

整形外科の先生に

土踏まず部分があまり緩くないほうがいいですよ

靴紐をしっかり縛ってくださいね

とアドバイスされたそうです


紐はしっかり縛られているそうです?

どうしても紐が長くて踏んじゃうから、ひも中に入れ込んでいるの😥 
とおっしゃいます
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なぜ紐が長くなるか?理由は簡単

→部分 1番上の穴に紐を通してなかったからです

いくら丁寧な先生でもここまでは教えてくれないと思います

他にも患者さんがいっぱい待ってみえます


ご存じないのは恥ずかしいことではありません!

ここからは靴屋の仕事

靴ひものリボン紐が長くなって踏んじゃいそうで危ないって言うのはもちろんですが


もっと大切な事は

靴の履き口がこんなに大きくなっちゃうことです

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なぜ履き口が大きくなっちゃうといけないの?

❌このままの状態だと足の甲の部分が紐で調節できないため、足をしっかりと包んでくれなくてかかとが安定しないし、歩くたびに足が前後そしてかかとが上下に靴の中で動いてしまっています


靴底を見るとその証拠が出ています

→部分がすり減っています

歩くたびに踵から靴のカカトが落ちるため、その部分が地面に擦られて黒いゴムの部分がなくなってしまうんです

✅コレ、なってらっしゃる方以外と多いですので、ご自分の靴やスニーカーのかかとの部分確認してみてくださいね
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かかと部分が不自然にすり減っていると

スニーカーのかかとの中心線が傾いてしまいます

かかとの中心線が傾いている状態だと人間の足の中心線も傾いてしまいます

ということは姿勢が悪くなって膝や腰に負担がかかるという事ですね
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左足が内側に極端に傾いています

お客様に体験していただくため

あえて左足だけ紐を1番上の穴に通して、左右靴紐の縛り方が違う状態で履いて歩いていただきました

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あっ違う!

そうです履き口の大きさが変わってくると履き心地も変わってくるんです

履き口が小さいほど、足にフィットするように靴紐で調節できますし、かかとの位置もズレないです

これって靴の履き心地でとっても大事なことです

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今回は、履いてこられたスニーカーのかかとの中心線が傷んでしまっていると言うことで

「また今度違う色も入れといてね😊」とおっしゃりながら

新しいスニーカーに履き替えて行かれました



✅靴屋の仕事

お客様の足の個性や好み、用途に合った靴をお見立てすること

靴の履き方、お手入れの仕方をお客様が困らないようにお伝えすること

お直しの方法をご案内することで、かかとが傾いたまま歩いたり、何か履きにくいなぁ?と感じながら靴を履くことを未然に防ぐこと

そしてお店を出る時笑顔になっていただくこと


毎日お店に立ち、少しでもお客様の役に立てるよう努力しながら、もっと勉強していきたいなと思います


みなさんも是非、足のかかとを靴のかかとに合わせて靴を履いてくださいね!

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シューズ&バッグ大丸蒲郡店

店長 大桑

シューフィッター  o.7596

蒲郡市八百富町7-34

(サンヨネ蒲郡店内)

蒲郡駅から東に徒歩10

0533-68-0186

(お問い合わせは店長大桑まで、不在の時は折り返し電話します)

am 10時からpm7(日曜930分から)

年中無休