内容の重たい本、2冊読んだ後で、
ただ本を読む楽しさ、娯楽としての読書👍
篠田節子さんの本は、どれもが、
それを充分、味あわせてもらえますね😊
この2冊は、特に短編集なので余計に軽くて、
面白くて、あっという間に読んでしまいました。
純愛小説」は、再読だけれど、
やっぱり面白かった。
特に、ちょっと切なくて、だけど、
エッ!どうなったの?と
ちょっとミステリー要素もある「鞍馬」
は、3人姉妹の長女、65歳の姉と、
連絡がつかなくなった💦という
次女の話から始まる。
父親を早くに亡くし、姉は、高卒で働き、
2人の妹達を大学まで行かせてくれて、
そのまま結婚もせずに、母親を最後まで自宅で
ひとりで介護して、看取った。
次女の自分は、小学校の教師になり、結婚もし、校長にまでなったし、
三女の妹は、結婚して海外で暮らしている。
両親の遺した、世田谷の80坪の実家と僅かな貯金は、
ひとりになった姉のために、妹とも相談して、相続を放棄した。
その家で、静かに暮らしているはずの姉と、
連絡が取れない。
電話も外されている。
久しぶりにに実家を
訪れてみると、そこには、もう実家はなくて、
更地になっていた💦
そして登記簿にはもう他人の名前が😭
誰に聞いても、姉の消息はわからず、
姉の唯一の世間との繋がりだった、書道教室を
やっと探し当て、そこで尋ねてみると、
二年ほど前から、教室に来ていた、
料理人の50代の男性と親しくしていた
らしいと分かった。
が、2人とも
その頃から教室にも来ていない。と😱
実家近くに、姉の写真を載せたチラシを
尋ね人として張りまくり、警察にも届けて、
九州の自分の家で待っていたのだが、
80代と思えるおばあさんだけど、
少し顔立ちの似ている人が、近所の
アパートに居る。
という情報が😳
実家の近くでもあり、とりあえず
そのアパートに行き、部屋を訪ねると、
すっかり面変わりして、80代の老婆に見えるけど確かに姉が!
6畳一間の何もない部屋の中で、
精神も異常をきたしているらしい姉は、
何を尋ねても答えはなく、
部屋を探し回り、やっと銀行の通帳を見つけたが
二年前に、8000万円振り込まれたお金は、
少しずつ何度も引き出されて、
もうほとんど残ってないのだった😱
最後は、認知症になった、と
思われている姉自身の独白なのだけど、
それは65年の人生で、初めての恋だった。
書道教室に、品書きを書くためにと、
入ってきた50代の料理人という男性は、
礼儀も正しく、身なりも清潔で、
書を誉めてくれて、少しずつ近づいてきた。
弟子がやっている店に、一緒に、と言われて
教室の終わりに一緒に食事をするのは、
毎週のことになった。
何十年かぶりにデパートで服を買い、
美容院で髪を染め、
おしゃれをする楽しみも味わった。
ひとりではどうしようもなかった
建て付けの悪い雨戸も簡単に直してくれて、
それからは、一緒に家に寄って帰るようになり、
やがて、初めて抱かれて、
もう自分でも感情は抑えられなくなった。
自分の店を持ちたい、と言われて
店ができたら、一緒に暮らそうと言われて、
実家も売ってしまい、少しずつお金を渡しては
彼に会ってもらった。
騙されている、というのはわかっていた😓
だからこそ、最後に、鞍馬に一緒に旅行に行き、
そして…😭🧐
心情は、よく分かるけど、でもとても切ない、
お話でした。
「四つの白昼夢」
これは、最近のものです。
コロナ禍の中でおきた、不思議なお話4篇です。
「多肉」というお話は、
レストラン経営の中年の男性が、
コロナ禍で、レストラン
を廃業し、妻子にも出ていかれ、母親は
施設に預け、それから、
父に世話になったという老人が持ってきた、
アガペという植物に魅せられていく様子。
とにかく、次々と成長して増えていくそれを、
最初は子株を売って儲けもでていたのだか、
(Amazonで検索してみると.確かにかなりな
高額で売られていました)
もうそれも追いつかなくなり、庭を潰し、
家の中にも入れて、それでも成長し続ける
それに…😱
これは、ちょっとホラーですね😎
思わず、よく似た小さいグリーンを
買ってしまいました。
この本みたいに、これが増殖し続けたら、
どうしよう😨
やはり篠田節子さんは、面白いです。
私は「女たちのジハード」からの大ファンです!
一日中本を読んでいたいと思っていました。
今それができるのですが、
やはりそれをすると精神的に不安定になるようで、
時間割どおり、掃除をし、お買い物に、
外へ出ています😳
急に寒くなったので、粕汁作りました。
鮭のアラ、割引になる夕方にまた行って
3割引きで買って、ちょっと豪華?な
豚と鮭の粕汁👍
美味しい😋
冬はこれだね🙄


