「蛇にピアス」で金原ひとみさんが、
芥川賞を取った時、
あーこの本はきっと私は分からない部類だな、
読めないダロウな、と思ってしまったのです。
あの時の芥川賞は、凄かったですもんね。
20歳の金原さんと、19歳の綿谷リサさん。
話題にはなったけど、きっと典型的な芥川賞かな?
読んでも⁇? で、訳わからない😰となるんじゃないかな、で、読まなかったんですね。
だけど、「蛇とピアス」は、それから5年くらい経ってから読んで、分からないことはない、読めるなあ、とは思いましたが、それきり💦でした
この間、山本文緒さんの、小説ではない日記のようなものを2冊読んでいて、するとその中に、
金原ひとみさんの名前がよく出てきてのです。
例えば、「無人島のふたり」の中では、
金原ひとみさんの〇〇を読んだ
もうすぐ死ぬということを忘れるくらい面白かった
などと、かなり切ない辛い文だけれど、
それが印象にあったからか、図書館で、
金原ひとみ、の名前を見た時に、すぐに、
読んでみよう!と初めて思ったのです。
この「マザーズ」は、2,011年発行ですから、
あの「蛇にピアス」から7年しか経ってなくて、
だからまだ金原さんは、20代で、その間に
金原さん自身が
お母さんになられたのか?どうか?は、
分からないけど、
3人の若い乳幼児を持つ母親たちのお話しなのですが、もう久しぶりにのめり込んで入り込んで
読んでしまいました。
途中で、ちょっと危ないな!と思うほどでした
同じ保育園に子どもを預ける3人の母親たち
夫とは別居をして週末婚状態の作家のユカ
夜遊び、お酒、クスリ、何でもありであやういバランスをやっと保っている
2歳になる女の子の母親
まだ乳児の男の子の母親、涼子
夫の手助けもなく、無理解、
実家も、母とは折り合いが悪くアテにならず、
密室育児に疲れ果てて行き虐待を
繰り返すようになる
穏やかで理想的な母に見えるモデルの五月、
3歳の女の子の母
夫とはうまくいっておらず、離婚をきりだされている、夫との関係修復を望みながら、
不倫を続け、その恋人の子供を妊娠する
夫と離婚し、その恋人との新しい家庭を作ることを決意した途端に、その子供は流産してしまう
3人ともが、それぞれに苦しんでいて、
何だかとても身につまされて
母であることの幸福と、
凄まじい孤独と
涼子の孤独は、もう遠い昔のことなのに、
痛いほど思い出せて、怖くなるし、
壊れていく涼子があまりに傷ましくて、
こんなに愛しているのに。と
、抱きしめながら、
泣きながら、息子を傷つける涼子は、
もう壊れてしまっていて、
ついに、息子は
児童養護施設に預けられることになる
五月も、不機嫌な父親と母親の間で、
いつも気を遣い続ける娘の不憫さを、
恋人との僅かな逢瀬でしか忘れられない
という気持ちも分かる
恋人の子供を妊娠して、やっと夫を諦める
決意をして、新しく踏み出そうとした途端の
流産で、また気持ちは揺れて、
そして、その不安定な中で、
今、目の前にいた3歳の娘を、
交通事故で亡くす、という悲劇。
事故の後、救急車に乗り、
医者から、亡くなったことを告げられるまでの
五月の行動や記憶やの描写は、
とてもリアルで、確かにそんなものだろう、と
怖くなるほどで、自分が娘を殺してしまったと思い始める五月の心情もよく理解できて
この2人の話しは、読みながら、
つくづく母親であることの怖さ、
を思い知らされるようでした。
ユカの章では、ユカが、クスリに溺れ、
幻覚や幻聴を
見たり聞いたりしているところなどは、
もう私まで、おかしくなるようで、
しばらく読むのをやめたほどです。
金原ひとみさん、
圧倒されました!
この「マザーズ」が、あまりにも私には
衝撃的だったので、後、他の本を
読むのを躊躇してしまいます。
がっかりしたくない😝そんな失礼な!
きっと、また読むと思います。
今日は、次男一家が、車で
迎えにきてくれて、隣の市コストコに、
初めて行ってきました。
すごいですねー
ドリンクつきで、180円のホットドッグなど
もし近くにすんでいたら、毎日の昼食に通いますね🤣
冷凍のアボカド、と、水まんどう、クロワッサン
など、おすすめのものは全部買い、
お正月用のお肉や海老や、と
大発散大会🤣冷凍庫閉まらないほど🤣
楽しかった。
来年は、本場のアメリカに行ってしまうんですけど、ね😭
、