村上春樹さんは、ちょっと苦手です、
と常々言ってるわりに、
ほぼ全ての作品を読んでいます
まぁ、近年の「街とその不確かな壁」
は、図書館に予約したまま、
いつになったら読めるのか?は
分かりませんが💦
ところが、短編集はあまり
読んでいませんでしたー😅
何となく、これ読んでないかも?と
借りたのですが、
すごく面白くて…
2時間足らずで読んでしまいました😅
5篇の短編集です
ちょっと不思議なお話したちです
一編目、「偶然の旅人」は、
現実でもあるかもしれないお話しです
疎遠になっていた人を、ある事で思い出して、
電話をしてみると、
相手もまさに今自分とまた話がしたい
と願っていた、とても重大な時だった、
というようなこと😎
41歳、一流のピアノ調教師、一人暮らし
休みと決めている火曜日になると、
オープンカーで大型モールに行き、
大きな書店で本を買い求め、
そこにあるカフェで10時から1時まで
本を読み、近くのレストランでツナサラダの
昼食をとり、その後ジムに行き汗を流す
それがいつもの決まった火曜日の過ごし方
身なりも良くて、親切で礼儀正しく、
ユーモアのセンスもあり、
いつも微笑みを浮かべていて、
女性にはとても魅力的な人ですが…
村上春樹さんの主人公の男性は、
いつも大抵、
こんなふうに本が好きで
(読んでる本はディケンズが多い😄)
日常に決まったルーティーンを持っていて
ちょっとしたこだわりもあり、
静かで清潔で、という人が多いように
思います
私はそんな男性がとても素敵だと思うし、
そんな人がいないかなぁと
いつも思うのですが、そんな人が、
近くにいたことは一度もありません💦
いろいろな偶然が重なりますが、
偶然の一致というのは実はとても
ありふれた現象なのかもしれない、と😎
2編目の
「ハナレイ・ベイ」は、
映像が浮かぶので、きっと映画化されて
いますね
これもすごくインパクトのあるお話しです
19歳の一人息子が、
ハワイ、カウアイ島のハナレイ湾で
サーフィン中にサメに襲われて、亡くなる
カウアイ島に駆けつけ、
息子を火葬して、遺骨を持ち
主人公の彼女は、
なんとか自分を取り戻すため
ハナレイにコテージを借りて
そこでただ波を見て1週間を過ごした
彼女はピアノバーを経営していて、
彼女自身がピアノを弾いている
生まれつきピアノをひく才能が
備わっていたらしく、
プロのピアニストにはなれないけど
一度耳にした曲は、
どんなものでもすぐコピーできた
その才能でずっとピアノバーなどで
ピアノを弾いて生活してきて、
そして自分の店を持った
息子が亡くなってからは
彼女は、以前にもまして熱心に
1年間ほとんど休まず店に出て
ただただピアノを弾く毎日を過ごす
そして息子の命日近くの秋の終わりになると
3週間の休みをとって
またハナレイの同じコテージに泊まり
ただ波を見て、波の音を聞いて過ごす
それをもう10年繰り返している
ピアノを弾いている時は何も考えない
ただ音の響きだけが意識を
通り過ぎていく
ピアノを弾いていない時には、
ハナレイ・ベイのことを考える
打ち寄せる波の音を考える
「それ以外には思いめぐらすべきことは
なにもない ハナレイ・ベイ」
そんな何でもない文章で、
彼女のとてつもないほどの喪失感が
とても深く感じられます
大好きになった一編です
以前にも書いたかと思いますが、
私は村上春樹さんの本の中で一番好きなのは、
「アンダーグラウンド」
という本です
「ノルウェイの森」よりも好きだと思います
「アンダーグラウンド」は、小説ではなく、
地下鉄サリン事件の被害者、60人あまりを
村上春樹さんがインタビューして、
それを書いただけの本です
被害者何千人という地下鉄サリン事件
だけどその「数」としてではなく、
その中にいたひとりひとりの人として
60人の人を
「その時あなたに何がおきたのか?
どうしたのか?どう思ったのか?」.
を丁寧にその人の言葉のままに書き
それだけではなく
その人は、どこで生まれ、どんな家族か、
仕事は何か、どういう事情があって、
どんな人物なのか、
ということも村上春樹さんの文章で
細かく書かれています
村上春樹さんという人が
どんなに優しい人か!ということが
本当によくわかります
「ノルウェイの森」で泣くことは
ありませんでしたが
この本では、何度も泣きました
地下鉄サリン事件、が
どれほど理不尽な酷い事件だったのか、
ということ、もですが
村上春樹さんという人の
温かさ優しさがものすごく分かる本です
今日図書館に行ったら
「街とその不確かな壁」届いてました!
またその感想の時に
「アンダーグラウンド」のこと書きたい
と思います😆
前回、アメリカ赴任になって💦と
グチりました二男一家が来ました!
とりあえず何でもアリのご馳走群?
鶏カラ、エビフライ、グラタン、冷麺🤣
カニサラダ、棒棒鶏💦
そしてママの誕生日なのでお赤飯👍
「ブラタン食べるぅー!ブラタン!」
と騒ぐ3歳の弟を尻目に、
静かに好きな鶏カラを食べている
姉の方の孫
とにかく
二男のアメリカ赴任で、
この子がどうなるのか?が
心配で仕方ないので聞いてみました!
「〇〇ちゃんは、アメリカ行くの大丈夫なん?」
「行くの嫌じゃないん?」と聞くと
「うん、大丈夫」と静かに答える😅
そこでしつこく
「アメリカじゃあ自分からお友達になって!
と言わなきゃ、ダメなんだよ!
お友達になってって自分から言える?
しかも英語でだよ!英語で言える?」ときく
(ほんとにしつこくて意地悪)
「ビー マイ フレンド」とつぶやく孫🤪
(そうだったっけ?と思うばぁば💦)
横からママが
「ヘルプミー!も教えときました✌️」
だって🤪
本当に二男の何よりの幸運は
このお嫁さんと結婚したことです🤗
去年の二男の病気の時も
なかなか病名も分からない時、
(ふたつの整形外科病院で、コロナワクチンの
後遺症かも?と言われたらしいですが⁇)
私はパニック状態気味だったりしたのですが
このお嫁さんが、いつものんびりと明るくて、
「大丈夫ですよー!いつか治りますよ」
とか言ってて、
二男もどんなに救われたことかと
思っています🤗
(大学病院でも病名は、ハッキリしません
でしたが、薬は効き徐々に治りました!)
今回のアメリカ行きも、
この人は、何でも良いところしか
見ない人で、
「アメリカ行ったらすぐ自動車免許とろうと
思うんですよー!3000円で取れるんやって!
どこまでも真っ直ぐな道走ってみるだけで
取れるらしいです!」とか言ってる🤪
ほんまかいな?
まぁ、このママがいる限り
どこでも大丈夫!と思えます
娘が買って来た、ママの誕生日ケーキ😊
賑やかな夜でした🤣