寺地はるなさんは、まだ3冊目くらいなのに
何だかとても読み慣れた感じ
読み易いということかな?
これもとても面白かった!

3人の主人公

シングルマザーの朱音
専業主婦の莉子
独身男性会社員の園田

お話しの始まりは、
3人とも最低の状態からです

朱音
誰も信じられず頼りにもできない
夫もつくづく鬱陶しくなり
やっと離婚届を出せたところ

莉子
誰に対しても、夫にまで、
本来の自分ではない、
相手に迎合した自分を装って生きてきて
息苦しくなっている

園田
会社員、独身男性
特別な理由もないけど、
死んでもいいかな、と思いついて
ビルから飛び降りようとしている

朱音の娘と莉子の娘は、
同じ保育園に通っていて、
ふたりは顔見知りではあるけど
全く接点もないし、

園田と莉子とは中学時代の同級生だけど
ふたりともお互いを覚えてはいない

生活も性格も全く違う3人が、
それぞれが最低の状態の時に、
偶然、出会い、触れ合う


3人の主人公と言ったら
前回の「藍色時刻の君たちは」では、
お互いを思いやり支え合い、
本当の温かい友情を感じたけど、
この3人は、全く違うのです😆


莉子は、母親から、女の子は、
可愛いければそれでいい、
と言われ続けて育った
可愛ければ全てうまくいく👌と
そしてそれで今まではうまくやってきた😉
夫は、中学の同級生、
学校で、いつも王様だった夫、大樹
その大樹に選ばれて王様の妻になった
そして今でも夫は王様😓

朱音は、幼い時に母を亡くし、
美人でもなく地味、
小中学生の間、
いじめられ続けた結果、
友達などいらない!
誰にも頼らず生きていく!
という信念を持つようになった😕
そして夫もいらなくなった🤣

だからこのふたりが、娘の保育園で
顔を合わせたとしても、全く話題もなく
親しくなる要素は全くない
挨拶すらしたこともない💦


園田は、莉子と中学の同級生だけど、
それは覚えておらず、
ただ、死のうとした時に、最後に、
でも、中学の時自分を虐め続けた
「大樹」を殺してからにしよう、
と思い直し、自殺を思いとどまった😕
大樹を尾行していて、妻の莉子を知り、
やっと莉子も同級生だったと思い出す

そんな3人が、

莉子と朱音 は、
保育園で娘たちが喧嘩をしたことで、
園に呼び出され、初めて口をきき、

園田と朱音は、
園田が、大樹と再会し、
動揺で気分が悪くなった時、
近くにいた朱音がハンカチを
貸してくれたことで知り合い

莉子と園田は、
莉子がパートで働く喫茶店に
園田が来て、コップの水を
莉子がこぼしてしまったことで
お互いの存在を意識するようになった


それぞれが初めて知り合って、
全く分からない!
嫌な人!
変な人!
と思いながら、何度か会ううちに、

何故か、側にいると
ホッと癒されるのを感じてきたり
相手の窮地を思わず助けてしまったり
そんなふうに、
だんだん交流を深めていくのです

こんな関係も、とても面白いですね

友達なんかじゃない!
と言いながら

それでも、友達じゃなくても、
相手のために行動したり、
大切に思うことはできる
幸せを願うことだってできる

ちょっとナナメから書かれた
友情物語?ですけど
とてもいいです、面白い!

その友情?で
3人ともが、少しずつ、
どん底から這い上がって
本来の自分を取り戻していく様子
ちょっとサスペンス要素もあります😎


莉子、朱音、園田
みんな全然違うのだけど、だけど、
誰の中にも私と似たような所もある

寺地さんのお話は、
いつも私や、私の近しい人たちと
どこか似ている人たちが登場人物で
だから読んでいてしっくりくるのかな?
読み慣れてる、と思うのはそこかな?



またまた、朝顔話題  😄            

朝顔のつるがこんなふうに次々と

絡んでくるようになると、

いつも夕方、ベランダに座り込んで

しばらく、ツルを

アッチにやったりコッチにやったり

紐で固定したりして過ごします😊

朝顔にとっては迷惑!だろうと思うのに

でも、そのとおりに伸びて絡んで

いってくれます😃

花が咲く前の、今の時期が

もしかすると一番楽しいワクワク時期かも

しれません😄


この間、外からじっくり各棟のベランダ
見て回ったんですが、
600戸くらいあるうちの
5戸しかベランダに絡めた植物は
育ててなかった😅
皆さん、やっぱり、大規模修繕
知ってたのかな?

毎月の団地のお便り
ちゃんと読んでないものねぇ😅