桜木紫乃さんには珍しく
ミステリー小説？
若い女性刑事が主人公なので、
乃南アサさんの、
音道貴子シリーズと錯覚しそうに
なるのですが
所々、桜木紫乃さん特有の
回りくどい、持って回ったような文章
が出てくるので
あー桜木さんだぁ、と😅
桜木紫乃さんの
そんな文章は、
何となくひっかかる感じがして、いつも
サラサラと読めないな💦と
思うのですが、
こんなふうにミステリー要素があると
早く先を読み急ぎたいので、
ちょっとイラッともしますね😜
まぁ、読み急ぐほど面白かった！
ということだけど✌️
釧路の海岸で、
老人の男性の遺体が見つかる
その男性は、
札幌で一人暮らしをしていた旅行者だと
いうことが分かった
男性の札幌の部屋にあった
蒲鉾の取寄せ伝票から
釧路の蒲鉾店との繋がりが分かり、
そして、蔵書の中の
北原白秋の詩集から、
男性の半世紀も前の過去も
分かってくる
釧路で蒲鉾店を営む母と息子
八戸の大衆演劇の劇団
札幌の古書店
十和田市の老人ホーム
青森八戸、札幌、釧路
と、出てくる地名は、
桜木さんの小説では、
よく舞台となる所だけれど、
私はほとんど行ったことがなくて
映像でしか知らず、
特に、釧路、は、
映画になった「起終点駅 ターミナル」の
印象が強く、
桜木さんの本を読むたび、
行ってみたい！とほのかな憧れの地😊
やはりミステリーは北国が似合います😝
ミステリーではあるのですが、
桜木さんのいつものテーマ、
家族、親子の複雑な歪み？
子供を捨てた母、
捨てられた姉妹
血のつながらない親子など、が
大事なお話しの要素になっています
主人公の刑事、真由も
父親が、外に作った愛人から産まれ、
しかもその実母には捨てられて
血の繋がらない母に育てられた、
という事情もあり、
真由は、
男性が過去に関係した母娘
娘を売って、
離ればなれになった母と娘に
特別な思い入れをもって
捜査を進めていきます
だけどそういう人間ドラマより
捜査をしていくうちに
次々とあきらかになっていく
男性の過去や、
釧路、八戸との繋がり！
だんだんと
事件の真相が見えてくる
ミステリー要素の方が
とても面白くて、
一気に読んでしまいました
北原白秋の詩 「他ト我」が、
全編通して、
それぞれの登場人物が、
それぞれに、ふと口にする、という形で
でてきます
二人デ居タレドマダ淋シ
一人ニナツタラナホ淋シ
シンジツ二人ハ遣瀬(ヤルセ)ナシ
シンジツ一人ハ堪へガタシ
うーん🧐よく分からない💦
私の「淋しい」という気持ちは、
ずっと深くにあって、
一人だろうが、二人であろうが、
いつでも身体の中の底の方に沈んで
そこにある、ような気がしています
(あっ、同じこと言ってるのか？)
もうすぐ、母の祥月命日です
ちょうど蛍の頃なので、
久しぶりに実家に一泊してこようと
思っています
すぐそばの川は、
たくさんの蛍がでるんです！
3年前、お葬式の日の夜は
怖いくらいのたくさんの蛍でした！
泊まるのは、
去年の三回忌の時から1年ぶり💦
どうなってるか不安ではあるけど🤣
この間からの落ち込んだ気持ちは、
少し持ち直して、一応、
平常の低空飛行になってきています
この何となく
低空飛行という感じになったのは、
考えてみれば、
母が亡くなってから、
のような気がしています
それこそ、淋しい、のではありません
何となく、頼りない、という感じ
母が生きている間は、
やはりいつも、母に対しての
責任？のようなものを感じていました
まだまだ元気だったけれど
月に一度は、帰って、
たいしたことはしてないけど、
母の様子をみて、
一応、病院にも付き添い、
(横にいただけだけど💦)
いずれずっと介護がいる時がくる、と
覚悟もしていました
私がするしかない！と
ところが、本当にあっけなく、
ひとりでさっさと逝ってしまって
私の覚悟は、宙ぶらりんで、空振りで💦
たぶん私が責任を持つべき人は
もう誰もいなくなった、ということの
頼りなさ？なのかな？
贅沢なことを言ってますね
親御さんの介護で苦労されている方が
どれだけたくさんいるか！
ですよね💦
介護をずっとしてきた人は、
自分は介護されずに亡くなるし、
介護をしなかった人は、
介護を受けることになる、
とかって言いますよね
確かに母は、
祖母や父の介護をずっとしてきました
私は全く、介護、をしていないので😱
なんだかんだと、甘えたことばかり
言っていないで、
せめて少しでも長く自立して
生きていけるように
自分を、叱咤激励！
ムチをうって、鍛えていかなければ😆
と言いながら、
たぶんまた泣き言書くと思うけど😝
北のミステリーといえば
北欧のサスペンス
「シェトランド」season7
うっかり見逃すところだった💦
危ない、危ない💦
明日ゆっくり観るのを楽しみに😊
録画しました！