久しぶりの中山七里さん

ミステリーも久しぶりです


宮城県警の警部 笘篠は、

7年前の大震災で行方不明になったままの

妻の遺体が発見された、と

突然の知らせを受けた


しかしそれは妻ではなく

妻の情報で偽造された免許証を持ち

昨日まで生きていた別人の遺体だった


犯人も被害者も警察も、

あの大震災の中にいて、

誰もが、震災を経験している


そしてそれでこそ起こった犯罪


いろんな立場にいる人が

いろんな場所で、

いろんな状況で見た

大津波の様子が、

何度も

語る人を変えて出てきて

テレビに映されたあの映像が

繰り返し語られます


殺人事件の犯人は?というような

単純なミステリー小説ではなく

大震災がもたらした

大きな闇のようなもの、が書かれた

社会派ミステリー?です


「護られなかった者たちへ」

と同じほどの読み応えのあるお話でした

とても面白かった




 


「贅沢貧乏」 森茉莉

いつもの私の本の読み方(斜め読み?)は

できない本です

一字一句、文章を、

追わなければ理解できない💦


4章の続き物のようなお話しが

入っていますが、

まだ2章しか読んでいません


ゆっくり味わって読むのが

良いのだと思います


最初の「贅沢貧乏」の章は、

自分の部屋や着る物のこと

食べ物のこと、お金のことも、

つまり、森茉莉さんの生活が

細かく書かれていて、


ゆっくり読んで、

状景を思い浮かべ、うっとりしたり😍


滑稽な日常の生活の様子

自虐的な自分の外観など

ちょっと笑えたり…


「れんげ荘」のキョウコさんのように

確かに、

側に置いておいて、

時々取り出して、少しずつ味わいながら

読んでいきたい、と思うような本です


この本で、初めて、森茉莉さんを

知りましたが、

森茉莉さんの父親の森鴎外って

私はたぶん教科書?とかでしか

読んでいないと思います

まぁ今回初めて、ハッキリと

そうか!森鴎外の娘なんだ、と

認識した訳なんですが…😝


この本は、ネットで古本で買いました

¥800ほどでした

書き込みあり、と買いてあったのですが

見開きのページに

綺麗な字で


2001・11、19、

荒川沖さんぱる 1Fフロア  ¥500-

古書まつりにて入手

森茉莉 ( 1903〜1987)

鴎外の長女


と買いてありました


何となくこの本の価値が

上がるような書き込みでした😎


本の装丁もとても素敵です




 



今日、長く一緒に働いてきた同僚が

退店しました

これで、最初に配属された部署にいた人は、

その時まだ20代だった男の子以外

もう誰もいなくなりました

(今はもうおじさんですね)


その頃のアレコレ思い出して

猛烈に淋しくなりましたが

ただただ時が経っただけです

もう戻れない😓

みんな歳を、とったんだからね🥹

(みんな70歳前後で、次々退店しました)


またみんなに声をかけて

集まってみようか?

それとももうこのままにしようか?


正しい老後って?

現役の頃の同僚とまた会ったりするもの?

それとももう、スッパリ切った方が

爽やか?


と悩みながら帰ってきました