ナイルパーチは

職場ではよく使います。

スズキのような風味の魚ですが

代用魚で、もちろん断然安価です

当然、メニューには「白身魚」と書きます

だけど、ナイルパーチが、

要注意外来生物に入っていて、

生態系まで乱しているなんて

知らなかったですが💦


その魚と女子会とどう関係するのか?

が、気になって本棚から選びました。


とても深い怖いお話しでした😓

ちょっと「ブログ」の怖さも💦



大手商社に勤めるエリートの栄利子

都内の裕福な家庭の一人娘

実家暮らし、とても美人😊


その栄利子がフォローして読んでいて

大ファンのブログの主、翔子

専業主婦、

「おひょうのダメ奥さん日記」と題した、

日々のぐーたらブログみたいなものが、

とても受けていてフォロワーも多く

書籍化の話まで出ているほど


その翔子とは、偶然近くに住んでいて、

近くのカフェで出会う


性格も環境も全く違う

栄利子と翔子だけど、

だからこそ栄利子は、

翔子のブログの力の抜けた

等身大のところがとても好きなのだ


出会いの日には、

ふたりの話しは、とても弾んで

「また時々会おうよ!」と

翔子は気楽に約束してくれた


栄利子は30歳で社会人だけど

実家暮らしで、両親にいつも守られている

とても美人で、男性にはいつも注目

されているし

努力して一流企業にも就職し、

仕事もできる、


それなのに何故か

女友達がどうしてもできない

それがとても

コンプレックスだった栄利子は、

やっと気が合って話の合う友達が

できた!ととても嬉しい😃


2度目のファミレスでも

話は弾み、帰りには

自転車の二人乗りで家まで送ってくれて、

女友達がいる、ということに

栄利子は舞い上がってしまう。

毎日、翔子のブログを何度も読み、

仕事中でも覗いてみるほど


それほどに栄利子にとって、

やっと持てた翔子という女友達は、

自分に自信が湧いてくるほどの

大きな存在になる


翔子が、4日間、

ブログも更新せず、

LINEにも既読がつかず

連絡がつかなくなると、

(それはただ携帯を忘れて実家に帰っていた

だけのことだったのだけど)


栄利子は、仕事も手につかず、

何度もメールを送り、

ついには、翔子のマンションを

探し出してそこまで行き、

連絡をくれなかったことを

激しく責めてしまう


そんな栄利子のストーカー紛いの

行動に、翔子は、だんだん

距離を置くようになるのですが


どうしてそこまで?と思うほど

栄利子の行動は、異常なまでに

エスカレートしていきます


「友達」というものに

どうしてそんなに執着して

必死で離すまいとしているのか?


「友達なんていません」と、

平然と言う人もたくさんいるのに


栄利子の場合、

何もかも持っていて、

唯一自分に欠けているものだから?

自分の努力では、

どうにもできないものだから?


何はともあれ、栄利子の狂気と、

それに振り回されて

自分のペースを乱してしまう翔子と、

途中からは息苦しくなるほどの

重たく辛いお話しです


ナイルパーチというのは、

栄利子の「友情」をさすのですね

何もかも食べ尽くす、という意味で😱


あまり私は深く考えたこともない

友達、という存在

中学生や高校生の頃には、

それはとても大きな大事な存在なので

しょうけど、

社会人になり、結婚して家庭を持てば

また変わってきます


昨日の夜も、もう40年来くらいの

近所の友達たち3人で

私の家で呑み会をしました!


40年前は、4人組で、

家族ぐるみの付き合いだったのですが、

ひとりは4年前に癌で亡くなりました。

私は離婚したし、

半年前にご主人を亡くした人もいて、

今では、3人だけの集まりです


40年の間には、

ほんとにみんなにいろんなことがあって

しばらくは音沙汰もなかったことも

あったのに、今になると

こうして全部懐かしい楽しい思い出として

笑って話すようになっています


友達が、巻き寿司持ってきてくれました。

これはまだ来る前。

いろいろセットして待ってた😅




お話しの終わりに出てくる

栄利子の幼馴染の言葉


「昔、仲良かった2人が、大人になって、

街でばったりあったら、その時、数分でも

笑って気分良く立ち話できたら、

それで十分じゃないかな」


「そんな女の一瞬でもその場を楽しくする

花火みたいな社交性、楽天的な調子の良さ、

つながらないかもしれない小さな約束、が

いろんな人を救ってきたんだよ」


「自転車に二人乗りした、本当にその瞬間、

あなたたちの心が通い合っていたとしたら、

その夜は宝石みたいなもんじゃない?

取り戻せないからこそ大切な時間だよ

大事にとっておいたらいいよ」