初めて読む作家さんです。

これも随分前に予約したのですが、
何故か、次々と届く本は、
母親と子供の、辛い重いお話ばかり
続きます。

もうここまでくると気分転換
したかったのですが、
いっぺんに届いて、返却期限が
迫っていたので仕方なく🤣


これはなかなか重すぎました😰

主人公千鶴は、
DVの元夫から、逃げても逃げても、
見つけられ、暴力を振るわれ、
お金を奪われて、
食べるものにさえ困るほどの
暮らしをしています。

もうギリギリの生活をしているのに、
また現れた元夫に、
さんざん暴力を振るわれ、
仕事先にまで押しかけられて、
また、どこかに逃げるしかありません。

幼い頃、母は、家を出て行き、
祖母と父に育てられたけど、
どちらももう亡くなり、
頼れる親族もなく、

そこへ、突然現れた、
恵真、という若い女性。

昔、自分を捨てた母と
8年も一緒に暮らしていて、
母を「ママ」と呼んでいるという。

恵真は、
シェルターの代わりに、
自分達のいる「さざなみハイツ」に
行こう、と強く誘う。

今更、母を頼りたくは、ないけど、
もう切羽詰まっており、

とりあえず母を利用してやれ、と
千鶴は、そこに逃げ込む。

そこにいた母は、
若年性認知症に罹っていて、
千鶴のことも、ハッキリとは、
認識できない様子で…。

他には、
そのハイツの家事いっさいを
とりしきる介護士の彩子。
彩子は、自分の娘に捨てられた、と
思っている。

4人の同居生活。
誰もが、
それぞれに、いろいろと抱え過ぎていて
お話しは、ずっと、重たいまま、
より重くなって進み、
そして、母の認知症も進んでいき….。

最後の数ページでやっと、
ちょっとほっと落ち着けるような内容に
なるものの、それまでは、
登場人物の
誰も彼もに苛立ってしまうような
そんな感覚でした。

印象的な、千鶴の言葉
「可哀想、という言葉は、大嫌い!
何も救ってはくれない千羽鶴みたい。」

自己憐憫、被害者意識に
凝り固まっていて、

今までの辛かったことを全部、
母親に捨てられたこと、
そのことのせいにして、
母を恨み、
そうすることで気持ちを保ってきた。

新しく、
自分の人生を生きるためには、
変わらなければいけないのは、
分かっているけど、
今まで積み重ねてきた思いを
剥ぎ取るのは、容易ではなくて。 

その度に、
母に今更のように謝罪を求めたり、
恵真に八つ当たりをしたり。

うまくいかない時、
辛かったり、苦しい時、
誰かのせいだ!と考えたりすることも
あるとは思いますが、

だけど、誰かのせいにしているうちは、
なかなかそれを乗り越えて、
先に進むことは、できないのでしょう。

母親は、ただ母親の 
自分の人生を生きただけ。

自分も自分の人生を
生きなくてはいけない、

と、千鶴が思えるようになるまで、
お話の大半を要しますが、
最後にやっとそこに辿り着きます。


親子というのは、
どうしてこう難しいのか?
と思いますね。

普通の親子でさえ、難しいですから💦

たぶん親なんだから、子供なんだから、
という甘えがあるんでしょう。

子供が大人になれば、
「母親」と「子」という、
そういう関係の立場の
名前がついているだけ。
友達と同じくらいには、
節度を持って、接するようにしないと。

と思いながらも、
自分の子供に、気を遣うなんて、
そんな水臭い!面倒くさい!
と思ったりもするけど
イヤイヤ、それが甘えなんだ!
と、自分を戒めたりしています。

もうしばらくは、
拗れた親子の話からは離れたいです😓

千羽鶴は、 
私も好きではありません💦



WOWOWで、やっていたので、

もう20年以上前の映画ですが、

懐かしくて観てみました。


暗い、深刻なお話しばかりの後で、

これを観たら、大笑い😆


これで良いやん!

難しく生きる必要なんてない!

こんなふうに生きていけたら、

最高に幸せ💕

と思ってしまった。


この、主人公の、モモコだって、

母親は、幼い時に、父と離婚して、

いなくなっているし、

田舎町で、変なおばあさんと、

怪しい商売ばかりしている父親と

暮らしているし、


だけどそんなこと😏

モモコには、

どーでもよくて、

ひとりでロココ時代を生きている🤗


「酸っぱいものは食べたくないの、

甘いものだけでお腹を

いっぱいにしたいの」

という精神✌️


こんな人が、いちばん強いのでしょう😆


大笑いして、観たけれど、

だけど、とっても深い人生訓が、

隠れているような、ないような🤣





 


うちのグリーンたちの日向ぼっこ😄
ネギと春菊も、植木鉢で育ってます🪴