宮部みゆきさん、
杉村三郎シリーズの最初のもの。
杉村三郎シリーズのなかで、
唯一、杉村家に全く影のない、
幸せの中だけのお話だから、
おこる事件以外に気がいかず、
とても読みやすい一冊。
三郎が探偵の真似事を始める
最初の事件です。
今日は、図書館に行く元気もなく、
自分の本棚の中から、
ソファに寝転んで気楽に読めるものを👌
杉村三郎は、
今多コンツェルンという大会社の娘
菜穂子と結婚しているが、
実の両親も賛成はしてくれず、
いろいろな揶揄の言葉もある中で、
唯一、
「おめでとうございます」と、
純粋な祝福の言葉を
会長である義父の、
専属運転手の梶田にかけてもらった。
その梶田が、自転車にはねられて
突然亡くなり、まだ犯人も捕まっていない。
そして、義父を介して、
梶田の娘から、編集者である三郎に
「父親の本を出したい」
と相談をうける。
犯人を捕まえたいのもそうだが、
「父を死なせて知らん顔を決め込んでいる
犯人に思い知らせてやりたいんです。
父は、ただの運転手で、
新聞に載るような有名人でもないし、
表彰されるような立派な人でもなかったけど、
だけど65年間、真面目に生きてきた。
ふたりの娘の父親で、歌舞伎が好きで、
来月の娘の結婚式を楽しみにしていた。
華々しい未来があったわけではないけど、
私たちには大切な人だった、
そんな父の人生をすっかり再現して、
それをその犯人の目の前に
突きつけてやりたい。
あんたは、この人を殺したんだよっ!
って」
それで始まる、三郎の、犯人探しと
梶田氏の65年の人生を、辿っていく
という探偵もどきの仕事。
とても地味で、
小さな事件の始まり。
だけど、
こういうものこそが、私は、
宮部みゆきさんの得意なもの?
上手いもの?ではないかと思います。
大きな事件などではなくて、
どこにでもいる65歳の男性の、
ささやかなそれまでの人生を見つめるお話。
ところが、やはりそこには、
さまざまな出来事があって、
思いがけないドラマがあって…。
そういう、普通は主人公になりにくい
そんな人たちの生活を、
細かく丁寧に書いていって、
そして私たち読者は、
まるで、すぐ側にいる身近な人の
知らなかった過去や秘密を
知っていくような、そんな感覚で
お話しに引き込まれていきます。
宮部みゆきさんの温かな視線で
描かれると、
みんなみんな、誰も、そして私も、
懸命に生きている大事なひとりの人だ、
ということが実感できるようで
それが宮部さんの本の
大きな魅力だと思います。
本を読み終わった後の、
満足感は、そんなところにあるのでしょうね。
杉村三郎シリーズは、
そんなお話の代表というところです。
18日からの
風邪症状が、長引いています。
一応、18日に病院でコロナの検査もして
それは陰性だったので、
それに熱もなかったため、
20日21日と仕事も行ったのですが、
食欲もなく、味覚もない💦
喉も痛かった😰
(ホントにコロナ陰性?)
今日のお休みも、
近くの図書館にも行かず、
ゴロゴロしているんだけど、
食欲が、全くありません。
冷麺なら!と作ってみましたが、
味が分からないので、美味しくない😰
無理矢理、半分は食べたけど😂
食べる楽しみがないと、
お休みもこんなにつまらない🥹
本を読むのも、テレビを見るのも、
何だかホントつまらない🤣
早く味覚戻ってくれ〜🙏