前回の「本を読む女」で、
最後に出てきた、
太宰治の「斜陽」ですが、
これは私の本棚にもあります。
娘が持っていってしまって、
2代目か?3代目?になる
新潮文庫の「斜陽」です。
太宰治は、高校生の頃、
夢中で読みました。
太宰治が好き、というのは、
あの頃の私は、何となく恥ずかしくて、
周りには秘密にしていました。
「正義と微笑」は、
「パンドラの匣」という短編集のなかの
一編です。
その頃の私の中で、
太宰治のベスト3と言われると、
この「正義と微笑」
「きりぎりす」という短編集の中の
「皮膚と心」
そして「斜陽」かな?と思います。
その頃のベスト3で、
最近は、読み返してはないので、
今の私ではどうなのか?は
分かりませんが…。
先日の「本を読む女」で、
最後に主人公万亀に、
大きな勇気を与えた「斜陽」ですが、
私は「斜陽」は、主人公かず子より、
おかあさま、のインパクトが
とても強いです。
「斜陽」はあまりにも有名で、
ここで感想を書いたりするのは、
何となく気が引けるので🤪
とても懐かしい「正義と微笑」を
何十年ぶりに読み返してみました!
主人公は、16歳で、
その彼の書く日記という形の小説です。
日記を書く主人公は、
資産家の末っ子の息子、16歳。
才能に恵まれていて、
聖書を引用して日記をかくような少年。
周りの人間が愚かにしか思えなかったり、
かと思うと、自分には敵わないと
尊敬の念を抱いたり、
希望に満ち溢れたり、
死んでしまいたくなったり、
まさに思春期の揺れ動く気持ちが、
そのまま書かれていて、絶妙です。
受験に失敗すると、
お前のせいだ!などと
大好きな兄に八つ当たりするような
甘えん坊ですが、
それでも、自分で決めた役者の道に進み、
懸命に努力します。
その頃の、主人公と同じ歳の私が
どう思って読んだのかは、
分かりませんが、
今、読み返しても
やはり可愛くて微笑ましく、
温かく明るい希望に満ちた
とても素敵な一編だと思います。
その頃の気持ちで、覚えているのは、
太宰治は暗い、と思っている誰かに、
こんなお話しもあるんだよ!と
教えたい!という気持ちです。
今もそう思います!
わがゆくみちに はなさきかおり
のどかなれとは ねがいまつらじ
「正義と微笑」より 讃美歌313
「ミセス・ハリス パリへ行く」
WOWOWで映画を観ました❗️
ハリスおばさんが、イメージより
若くて綺麗だったけど、
だけどやはり何よりも映像が良いのは
ディオールのドレスのショーです!
ハリスおばさんだけでなく、
私も、ワォ😍となりましたよ!
本当に素敵なお話です。