早見和真さんは
「八月の母」のイメージが強くて、
何となく暗いイメージがあったのですが、
図書館の本棚を見ると、
昔、同僚が貸してくれた
「店長がバカすぎて」も、
早見さんの本だと知り、びっくり。
あまりにイメージ違う💦
それならば、と
隣にあったこの「ザ・ロイヤルファミリー」
借りてみました!
競馬、馬主のお話です。
競馬、のお話といえば
随分昔、宮本輝さんの「優駿」を、
繰り返して何度も読みました。
牧場や、仔馬の様子、
そして、レースを走る馬、
生産者、馬主、調教師、騎手、
全ての人達の、馬にかける思い、
風景も情景も、心情も
宮本さんの美しい文章で、
一編の詩のように、書かれていて、
うっとりと読みました。
実際の馬が見てみたくなり
その後に、何回か阪神競馬場に
見に行ってみた程です😄
このお話しの主人公は、
馬主である人材派遣会社の社長の、
秘書の、栄治。
その栄治の語り口調の文章で、
書かれています。
だから、何となく不器用な武骨な印象の
文章で、決して飾り立てては、
いないのですが、
それでもやはり馬の美しさも、
レースの迫力も、素晴しくて
特に最後の有馬記念のくだり、
終わりの何ページかは、
物凄い臨場感で、
息を詰めて一気に読み終わりました。
栄治の仕える社長、山王耕治と
その耕治の隠し子だったために、
父の存在を19歳まで知らなかった
息子の耕一。
その父と息子のお話しでもあります。
そして、同じように、
血で繋がった、競馬馬の
ロイヤルホープとロイヤルファミリー。
息子は、父親を超えていくものだ、と
思っている耕一。
父の持ち馬、ロイヤルホープが獲れなかった
有馬記念を、
自分が馬主である、ロイヤルファミリーで
獲ってみたい、と。熱望します。
お話は、有馬記念のレースで終わりますが、
最後のページには、
お話しの中では、そこまで語られなかった
その一年後の
ロイヤルファミリーの
順位表が乗せてあり、
そこで初めて読者は、
ロイヤルファミリーのその後を
知ることができます。
ただの一枚の成績表みたいなもの
だけど、
何だかとても感動してしまいました。
競馬ってやはりただのギャンブルでは
ないですよね。
何だか壮大なロマンを感じるのも、
生きている馬が、相手だから?
競馬場には、何回か行ってみましたが、
一度も馬券も買ったこともなくて💦
それでもやっぱり、
こんな本を読むと、
走る馬を見たいなぁと😊
明日の宝塚記念が見たくなりました🤣
競馬がお好きな方には、
たぶんかなり面白い本だと思います。
「優駿」とともに、おすすめします✌️
明日は宝塚記念ではなく、
母の三回忌です。
ただ今、新幹線の中です。
今回は、新幹線の駅前で、
レンタカー借りることにしました。
久しぶりに、実家に一泊します。
レンタカー屋さんの張り紙。
「どんぐれぇかかるん?」
この温泉にも行ってきました。