朝、新聞のコラムで
この本のことと、山本文緒さんのことが
書いてあって、それを読んでから
やはりどうしてもこの本が欲しくなり、
仕事帰り、
久しぶりに蔦屋に寄りました。( 駅ビル9階 )
この本と、図書館で予約しているのに
いつまで待っても来ない山本さんの
「自転しながら公転する」もついでに
買ってしまいました。3,000円。
隣のビルの
LUSHで洗顔クリーム二つ。3,500円
( これは消耗品 、今回は現金で )
そして6階で、通勤に着やすそうなスカートを、
衝動買い。4,000円。( セール中 )
ニトリに移動して、片手鍋、3,000円。
( 綺麗なのが欲しかった)
久しぶりに現金を使って買い物をして、
なんとなくスッキリ‼︎
いつも現金はこういう遣い方をします😅
滅多に遣わないけど🤣
日常の買い物は全てPayPayで、
ひと月を決まった額の中で済ませるので
チマチマしてるのです💦
この本を買って、なんとなく落ち着かない
不穏な感じの気分が、本に続けての
滅多にない現金の買い物になりました💦
たいした買い物でもないですが…。
「無人島のふたり」
この本は、膵臓癌ステージ4だと診断され、
抗がん剤の治療を一度だけ受けた後、
もう治療は止めて、自宅で緩和ケアだけを
受けると決めた山本文緒さんの
120日の日記です。
去年の暮れまで、膵臓癌の方のブログを
フォローして読んでいました。
「おひとりさま闘病記」
まさみんさんのブログです。
「両親も既に亡くなり、恋人もなし、ついでに貯金もない、53歳、おひとりさまです。
昨日膵臓癌ステージ4を告知されました」
と、一昨年9月に始まりました。
とても厳しい状態だろうと思えるのに、
いつも元気で、
推しのライブに行くのが何より楽しみで、
深夜の飲食店のバイトを、抗がん剤をしながら、
亡くなる半年前まで続け、ライブには、
1ヶ月前まで行っていました。
頑張れ!と思いながら読んでいましたが、
つい吹き出したりするほど楽しい
面白いブログで、
なんだか反対に励まされるようでした。
最後になった去年の12月のブログも、
緊急入院した後
しんどかったけど、胸水抜いてもらって
すごく元気になった!
また頑張るよ!
と書いていました。
いろいろ手助けしていたお友達が、
1ヶ月後にコメント欄に、
亡くなりました、と知らせて下さいました。
フォローして読んだのは、
まさみんさんの「おひとりさま闘病記」が
初めてでした。
山本文緒さんは、
旦那さんもいるし、お金もある、
まさみんさんのように、
抗がん剤をしながら働いたり、
高額医療の申請をしたり、
介護保険の手続きをしたり
をひとりでしなくてもいいはず。
確かに、
旦那さんは、山本さんにずっと寄り添って
自宅介護を担って下さる。
コロナ禍でもあり、まるで突然無人島に
ふたりで来たみたいだと。
旦那さんの膝枕で、漫画を読んだり、
具合が良ければ、ふたりでカフェに行ったり。
そして近くの緩和ケアをしてもらえる
クリニックからは、何かあればすぐ
自宅に往診に来てもらえる。
何度も、看護士さんも来てくれて、
手厚い介護を受けていて
それはまるでこの無人島に
本島から物資を運んでくれる人みたいだ、と。
まさみんさんが、
ひとりで介護申請して、やっと介護支援1となり、
介護ベッドが借りられることになった、
週に一度ヘルパーさんが来てくれることに
なった、と喜んでブログに書いていたけど、
公的な介護保険で受けられるのは、
ここまでなのでは?と
やはり、お金があれば、楽に療養できるのかも
しれないな、と。
何より、いつも旦那さんがそばにいて、
いつも見守ってくれている。
むしろ山本さんの方が、
旦那さんの体調や、悲しみを気遣っている
ほどで、
7月6日の日記
私は夫のことが好きだし、
夫も私のことが好きだと思うが、
もうすぐ別れの日が来る。
別れたくない。
別れたくない。
もしかすると、
何も持たない人の方が、
最後は楽なのかも、と思ってしまいます。
どれだけ手厚い介護でも、
持っているものが、
沢山あって、それがとても大事なもので
あればあるだけ、手離す辛さは、大きいはず、
ましてそれが、人なら。
まさみんさんが、
最後まで、明るく元気なブログが
書けたのは、
もう自分のことだけを考えていれば
よかったからかな?
またライブに行こう、とか。
もう読むのはやめようと思ったりしながら
結局、読んでしまいました。
9月21日の日記
お別れの言葉は、言っても言っても
言い足りません。
つらい話をここまで読んで下さり、
ありがとうございます。
病気であろうがなかろうが、
読んで下さる方がいたからこそ
わたしは生きてこられました。
最後は、泣きながら読んで
しまいました。
たくさんの楽しい、不思議な、
そして新たな考え方を教えてくれる
お話を書いてくださって
ありがとうございました。
「自転しながら公転する」
これからやっと読みます。