津村記久子さんの本は、

前回に書いた有吉佐和子さんの本とは、

対極にあるような本です。

大きな事件がある訳でもなく、

大笑いもないし、涙もないし…😅

誰かが、隣でずっと、呟いているような

そんな感じ。

ストーリーもほとんど無いし…💦

だけど、何故か、ポッと胸が温かくなる気がする✌️

そんな本です。

そして、そんな津村記久子さんの本も、

私は大好きです。


「サキの忘れ物」

図書館で、初めて見かけました。

津村さんの本は、ほぼ読んでいると思っていたのに、

これは知らなかった😱

ワクワク気分で借りてきました✌️


表題作の「サキの忘れ物」

高校を中退し、病院に併設された喫茶店で

働く千春は、何も面白いと思うこともないし、

楽しいこともない。それをどう探していいのかも

わからない。

自分のすることに全て意味なんてないし、

誰も千春のことをまともに

取り扱ってくれたこともない。

本も最後まで読んだ本は1冊もないし、

読もうとも思わなかったけど、

いつも来るお客さんの忘れた「サキ」という本が、

どうしても気になって持って帰ってしまう。

もし自分に子供が生まれたら、「サキ」という名前にしたいと思っていたから。

そして、千春は、初めて本を読んでみる。

せめて、これがおもしろいかつまんないかを

自分でわかるようになりたくて。

小さなキッカケが、人を大きく変えてしまう、

そんな明るい結末のとても良いお話しでした。


そしていちばん心惹かれた一編。

「王国」

津村さんの書く、女の子の話は

もうどれもどれも大好きです❣️

いつも、これは私のことだ!と思ってしまいます。

このお話しの主人公のソノミは、

幼稚園児です。

口を開けて、光を見ていると、

ラッパムシのデリラが現れる🤣

というソノミのつぶやき😅には、

あ〜😍私も見えてた❣️

と思わず胸がドックン💕

そしてソノミは、その頃の私と同じで、

あれこれととっても空想をたくましく繰り広げる女の子です。

転んでできた足の傷口に、王国を作ってしまい、

女王さまや、お嫁に行ったお姫様や( しかも政略結婚で💦)まで登場してくるほどの壮大な空想✌️

私も思わず、幼稚園児になって、

「ソノミちゃんすごい😍」

と言いたくなるほど。

ラッパムシのデリラにしても、

ソノミちゃんは、ちゃんと図鑑で調べてみて、

その現れるものは、どうやらラッパムシらしい

と、分かり、

そして自分で何日もかけて、

「デリラ」という名前をつけたんですから、

私とはちょっとレベルが違いますね💦

ソノミちゃんと友達になりたかった。


台風14号。

今日は、4年前の怖い記憶があるので、

台風に備えて身構えていましたが、

ここは、幸い、あまり被害はありませんでした。

なので、

エリザベス女王の国葬をずっと見ました。

隣にソノミちゃんがいたら良かったな🤣

ソノミちゃん、イギリスの女王さまのお葬式だよ。

絵本みたいだねえ。

まだ私にも、ラッパムシのデリラがみえるかな?

今度、ちょっと頑張ってみてみるね!