久しぶりのUSJ。
夜のホグワーツ城。
10年以上ぶりなので、ハリーポッターゾーン
はじめて💕
こんな暑いのに😵と思ったけど、やっぱり中に
入るとテンション上がって、
小さな孫たちと一緒にワクワク❣️
夏は3時から入るトワイライトパスが
良いですね。
「夜の谷を行く」再読です。
1972年の連合赤軍事件を題材にしたもの。
連合赤軍事件の時は、中学生だったので、
あまり意味も分からず、
リンチ殺人だの、浅間山荘人質立てこもり事件とか
ただ怖いというイメージしかありません。
その事件の関係者が、実名で次々出てくるので、
この主人公も実在の人なのか?と思いましたが、
ハッキリとは分かりません。
誰もが狂っていた。
自分が直接手を下した訳でもないし、
決定した訳でもないけれど、
でもそれを止められなかった。
何も出来なかった。
そこから脱走し、
そして5年の服役を経て、
その後は、ほとんど誰とも関係を持たず、
ひとりで片隅に隠れるように暮らしてきた。
事件から40年。
60代になった主人公の日常生活は、
かなり慎ましいものではあるけど、
だけど普通の60代の人とそう変わる訳でもなくて、
お話しの冒頭のスポーツジムでのアレコレなどは、
どこにでもあるような日常の有様。
静かな何事もない一日一日に満足はしているけど、
それでもふと、こんな暮らしは、あの刑務所での
5年と同じだとも思ったりしている。
だけど事件の主犯格だった、永田洋子の獄死を
キッカケとして、
周りは突然、騒がしくなり、
忘れようと努めてきた事件のアレコレを、
否が応でも思い出させていく。
そうして40年ぶりに会う、仲間、そして元夫、
事件を取材したいという記者。
突然動き出した周りの状況の中で、
もう忘れようと、閉じ込めてしまっていたもの、
なかったものとして、持たなかったものとして、
凍結させてしまっていたもの、
それが、少しずつ動き出して、
長い間心に閉じ込めておいた秘密も
初めて打ち明けてしまう。
そうして、それを打ち明けてしまったことで、
今まで、
何も持たず、誰とも関わらず、
たったひとり、60余年も生きてきた主人公が、
人生で初めて「希望」という感情を持つ。
最後のこの部分で、
それまでの暗い寒い道を、ひとりでトボトボと
歩いているような主人公の人生に
急にひとすじ光がさすような感じが、
とても感動的で、
この本のイメージがこの最後で
一新されるようです。
主人公は63歳。
もう決して若くはないからこそ、
この「希望」が、どんなに輝いているか。
私も同年代であるだけに、
実感でしみじみ分かります。
良かった。
良いフィナーレでした。