よしもとばななさんの、不思議な世界に
ハマったのは、5年くらい前。
図書館で、片っ端から借りて読んでいきました。
そのため、今になると、
題名を見て、内容がハッキリ思い出せるのは
ほとんどありません😅
今回のこの「ハゴロモ」も、
読み始めてみると、確かに読んだ覚えは
あるのですが、
ストーリーも結末も大部分を忘れているため
ほぼ初めての感覚で
その不思議な世界に入り込めました。
命の危険を感じるほどの大失恋をした
二十代の女の子が、故郷にかえり、
その川の流れる町で、
忘れていた大切なものを少しずつ思い出したり、
不思議な縁や、さりげない優しさに包まれて
徐々に回復していく過程を描いたお話しです。
よしもとばななさんのお話は、
よくとても不思議な霊的な?ことが
出てくるのですが、
それも、そんなこと!とは思えず、
もしかすると本当にあるかも、とか、
あったらいいな、と思えるほど
とても自然なことのように受け入れられます。
命の危険を感じるほどの大失恋
というのは、
遥か遠い昔の感情ではあるけど、
全然想像もつかない!ということはない。
若い頃には、あるかもしれない、とは思えます。
失恋だけではなく、
そんなことで!と思うようなことでも
その真っ只中にいる時は、
もう何も他のことに目もいかず、考えられもせず、
その中にどっぷり浸かってしまって、
抜けられなくなってしまうことがあります。
そんな時に誰かが、
さりげなく小さくノックするように
声をかけたり、接してくれたりして、
そんなことで少しずつ風穴を開けて、
ちょっと風を感じたり、違う景色が見えたり
すれば、回復のきっかけになるはず
と思っています.
まぁ歳をとると、そんなテクニックも
覚えてきて、
自分で、いろいろ気をそらしたり、紛らわせたり
同じような悲しみや苦しみが書いてあった本を
読み返してみたり、
全然関係ない映画を観たり🤣
経験を重ねた分、
生き易くなるのも事実ですね。
それでもまだまだ、いろいろ小さな事で、
振り回されたりもしますけど💦
WOWOWで
「おみおくりの作法」というイギリスの
映画を観ました。
とても静かで、淡々と流れる映画ですが、
ラストシーンでは、思わず
タオルが必要なほど泣いてしまいました。
とてもいい映画でした。