このところの落ち着かなさ。

ひとり暮らしあるあるで、

私は家にいる間中、テレビを常につけているため

(寝ている間もついている時がしばしば💦)

大きなニュースがあると、

どうしても落ち着きません。

その上の、大雨と、コロナ感染者の拡大と💦

テレビ消したらいいようなもんですが、

それもまた落ち着かないもので😅


図書館で借りた本はあるのですが、

なんだか深く入り込むようなものは、

なかなか集中して読めません。


本棚でいちばん多くの冊数がある、

乃南アサさんのもの。

その中でもかなり好きな、女刑事音道貴子のシリーズ。


シリーズ最初の「凍える牙」など、

もうボロボロで、ちょっとみっともないほどです🤣

これが直木賞受賞作です。


いちばん傷んでない感のある、

「嗤う闇」を、再読してみました。

10年近くぶり?の再読です。

これは、女刑事音道貴子シリーズの第三弾で、

「凍える牙」の時のような、機動捜査隊から

(バイクで狼犬を追跡したりして、すごくカッコいいのです✌️)

晴れて巡査部長に昇格し、隅田川東署に赴任。

そこでの4つの事件が書かれています。


男社会である警察の中で、

さんざん嫌な思いもし、それを何とかかわす術も

覚えていき、そして応援してくれ、評価もしてくれる

おじさん刑事も出てきて✌️

それでも相変わらず、新しい場所に行くと、

それなりのいろいろ嫌なことも待っていて…。

まぁ、刑事と言っても、清廉潔白というわけでは

ありませんからね。

と言っても、この音道シリーズを読んでいると、

こんなヤツが警察にいるの?というくらい

嫌な男性刑事が、しばしば登場します。


そいつらを、心の中では、さんざん毒ずき、

バカにし、鬱陶しく思いながらも、

表面上では、うまくかわしたり、あしらったり

時々は、正面からぶつかったり😰

女性の社会での生きづらさを、身近な女性の

そのままの等身大で

乗り越えている音道刑事に

親しみを覚えて、

見事な活躍をするたび、

スカッとして、心の中で大拍手して✌️

このシリーズは、それが醍醐味です。


この「嗤う闇」の4遍は、

事件というより、人の心の闇のようなものが

主題。

小さな事件の裏にある、思いがけないような

原因、きっかけ。

だからこそ女性刑事の音道が、

事件解決の主導になっていく、というような

4遍です。


久しぶりに読むと新鮮で、

心の中で、音道刑事と一緒に、憤慨したり、

ヒヤヒヤしたり、エッと驚いたり、

さすがの音道刑事、

というか、乃南アサさんでした。