図書館に予約しておいた本。
「予約本来てます」と
これを出されて、思わず、
「やったー!」と小声で言ってしまい、
司書の人に、小さく笑われました💦
津村記久子さん大好きです。
どの本も劇的なストーリーが
あるわけでもなく、
ただどこにでもある日常の
どこにでもいるような、
働いている女性、または女の子の
心の中のつぶやきのようなお話し。
不満や、疲れや、絶望、期待。
どれも、最後には、
ちょっと明るい方を向くところで
終わっていて、爽やかです。
8篇の短編集。
実家は、こんな田舎です。
「レコーダー定置網漁」
リフレッシュ休暇をもらったのに、
もはやリフレッシュする気力自体が
残っていない、という
仕事の情報過多に疲れている女性。
何も考えたくなくて、録画してある
「刑事コロンボ傑作選」を
見始めるが、途中から、全然違う番組が
録画されていて…。
が、その料理番組や、人生相談や、
クイズ番組、旅番組、天気予報、
何の興味もないそんな番組の、
出演している人たちや、内容で、
思いがけず、だんだん癒されていく💕
「現代生活手帳」
ちょっとSF的お話し。
ロバの配達人
面白い✌️
「粗食インスタグラム」
判断をするということに疲れている
主人公。
もはや、何を食べるか?さえ
選ぶことに疲れている。
クラッカーと水、というような
夕食をインスタグラムに
あげたりしている。
ところが、それを面白いと
言ってくれる人もいて、…。
「フェリシティの面談」
フェリシティ、とても素敵!
ああもしかして、ミスレモン❗️
と気づく。(ポアロの)
「イン・ザ・シティ」
中学生の女の子。
津村さんの女の子の話しは、
どれも秀逸❣️
ポースケの恵奈ちゃんも
(ポトスライムの舟にもでてる)
すごく可愛くて面白くて好きだし、
この中学生の女の子、キヨも
とても可愛い、友達のアサも加藤も✌️
みんなまっすぐで清潔で。
どうしてか?津村さんの本は、
とても穏やかな気持ちになって
癒される。
大笑いも涙もないけど、
日常の中で、
ふと思い出して笑えたり、
楽しい明るい気持ちになったりして
励まされる。
どんな人もみんな
いろいろなものを抱えながら、
それでも懸命に生きてる。
全然キラキラしてないけど、
そんな人たちがとても
愛しくて素敵です。