図書館で借りた本。

姫野さんを読むのは、3冊目。

「リアルシンデレラ」

「彼女は頭が悪いから」

そしてこの「昭和の犬」

「リアルシンデレラ」もそうですが、

なんとなく読みにくいのです。

なんだかなぁ?と思いながら、読み進んで、

ところが読み終わると、すごく感動してる!

「リアルシンデレラ」もそうでした。

今日、この「昭和の犬」を、ダラダラと読んできて、

単調で別に何の盛り上がりもないのに

突然、最後の何ページかで、深く深く感じ、

そして最後の、なんでもない10行で

泣いてしまった!


この主人公のイクは、たぶん私とほぼ同年代。

イクは、滋賀の田舎で育っているので、

周りの風景、状況もほぼ同じだろうと思うけど、

こうして活字で、その頃を書かれると、

ものすごく昔の話しのよう💦

だけど普及し始めたテレビの番組の名前は、

確かに覚えがあり、そうそうそうだった!と

思い出したり😅

その時々の飼っていたり、世話をしていたり、

ちょっと触れ合ったりしていた犬と

イクの生活、その時代の風景。

イクは大学から、変わった偏狭な両親から逃れて、

東京に出るのだけど、

でも何故か、いつも犬と関わりのある暮らしで、

そしてたぶん犬と関わっているから、

イクの暮らしは地味だけど健全だったのかと。

それぞれの時代は、その頃に流行った

テレビのアメリカのドラマや映画の名前の冠が

ついていて、確かに私たちの年代は、

テレビとともに成長した世代で、

幼い頃、憧れて見ていたテレビは、

アメリカのドラマだったなぁと。


残念ながら私は、犬とはほとんど関わりなく

生きてきたので、イクといるいろんな犬が、

どんな犬なのか、犬によってもたらされる

癒しがどれほどのものなのか、は

よくわからないのだけど、

時代は、平成になり、

両親を看取り、自分も病気をした50歳に

なったイクは、

ただの通りすがりの犬との毎朝の幸せな逢瀬で、

しんから滋養を与えられ、心身ともに

回復していく。

そして、それまでの犬たち、

偏狭な両親、それぞれに関わってくれた犬も、

みな、いてくれてよかった、と。


スーパーマーケットの袋をぶら下げて買い物から帰れるという日常。それがどうしたという日常。

それを取り戻してくれた犬。 

ありがとう、と。


さっき姫野さんが、何歳なのか知りたくて、

検索していたら、

下に、姫野カオルコブログ、というところがあり、 

何気なく開くと、

私が、この間書いた「彼女は頭が悪いから」の

ブログも出てきて、びっくり💦

ブログを書くって、こんなことなんだ💦

と初めて実感。

テレビがやっと普及し始めた頃から生きてきて、

やっと今のインターネットの時代に、

追いついたか?追いつけるか?というところ。

こんな拙いブログが、

姫野さんのWikipediaの下の下のどこかに

出てくるなんて💦

このブログも、アップするのを躊躇ったのですが、

が、もうこうなったら、仕方ないと💦


姫野さんは、2歳下でした✌️