ハチの強制給餌に入れようとドラックストアに。
古い実験であまり根拠はなさそうな気もしますが悪くは無い様に思いますし。
ドラッグストアに行くとヒアルロン酸が一緒になったものが多かったので、どうなのか検索してみるとヒアルロン酸が癌の転移などに関与するとの情報が。
なので豚コラーゲン100%のものを買って来ました。
ヒアルロン酸は美容目的のサプリなどに大抵入っていますが、癌がある人だと要注意かも?
高分子コラーゲンの抗腫瘍効果に期待
http://www.yobou.com/contents/rensai/report/r02_75.html
http://www.meijidou.jp/Chishiki/kanpo_zerachin.html
◆「コラーゲン(ゼラチン)」に秘められた驚くべき力
大阪医科大学前学長の山中太木氏(医学博士)によると、ゼラチンによる免疫増強作用は非常に効果的で、なかでもガンに対する免疫増強作用は特筆に値します。ゼラチンはガン細胞を破壊する作用のあるリンパ球やマクロファージを数百倍も活性化することが、実験により証明されています。(京都大医用高分子研究センター)。
また、実際にガン細胞を破壊する実験では、豚皮ゼラチンは他のゼラチン(牛、鯨、魚など)に比べて約3倍の効果があること、ガンの転移と再発を著しく抑制することが報告されています。(『医学と生物学』第82巻第2号、第87巻第5号、第6号)。
さらに、肝臓の細胞を培養する際、ゼラチンを加えると、飛躍的に増殖すること(ゼラチンがないと死滅)から、細胞組織を活性化して再生することやガン細胞の転移を著しく抑制することもわかっています。
このようにゼラチンには、雑菌やウィルスの他、ガン細胞などに対する免疫を強くする作用や、悪い細胞を良い細胞につくりかえる作用のあることが知られるようになりました。
◆体内の免疫機能を高める働きがある
実験では、ウシ、ブタ、クジラなどから抽出した14種類のゼラチンを用意し、それぞれ1%濃度の水溶液にしました。それを、実験用のハツカネズミに0.3mlづつ、一週間おきに注射しました。比較する対照として、同じ条件で飼育しながら、同量の生理食塩水を注射するグループも作りました。
こうして、3回注射した後、すべてのネズミにガン細胞を移植しました。すると、生理食塩水を注射した対照群では、すべてのネズミにガン細胞がついて増殖し、死亡しました。ところが、ゼラチン溶液を注射したネズミには、ガン細胞のつかないものが多く見られたのです。
なかでも、その率が高かったのは、ブタの皮から抽出したゼラチンを投与したグループでした。このグループでは、ガン細胞を移植した18匹のネズミのうち、15匹はガン細胞がつかずに生存し続けたのです。つまり、約83%のガン阻止率を示したことになります。この他、ウシの皮から抽出したゼラチンでも33~57%の阻止率が示されました。
移植後、1ヶ月たってもガン細胞がつかなかったネズミには、再度移植してみました。しかし、結果は同じで、やはりガン細胞はつきませんでした。
ゼラチンを投与したネズミは、なぜこのように高率でガンを阻止できたのでしょうか。それは、ゼラチンが体内の免疫機能を高めたためだと考えられます。免疫とは、最近やウィルスなどの異物が体内に入ってきたとき、それらを排除して体を守る仕組みです。ガン細胞も体にとっては一種の異物ですから、取り除こうとする免疫作用が働きます。
免疫作用の中で重要な働きをするのが、「マクロファージ」という細胞です。これは異物を包み込み、溶かして殺すもので、大食細胞あるいは貪食細胞とも呼ばれています。
マクロファージは、突出したセンサーで鋭敏に異物の性質を感じ、免疫作用を司るリンパ球に伝える働きもします。それを受けたリンパ球やプラスマ細胞などが、いわば異物をやっつける武器である抗体をも作り出します。こうしたチームプレーの要となるのが、マクロファージなのです。
実は、このマクロファージのもっとも大切な部分であるセンサーにも、コラーゲンが使われています。ゼラチンの投与によって免疫機能が高まるのは、このあたりと深い関係があると思われます。試験管内での実験ですが、マクロファージにゼラチンを与えたところ、その機能が100倍以上も高まったという事実もあります。
このほか、コラーゲンの強化は、ガン細胞の転移や再発を防ぐために役立つと考えられます。前述のように、コラーゲンは細胞同士を結び付ける役割を果たしているからです。ガン細胞が移動しようとした場合、組織のコラーゲンが堅固であれば、その阻止に役立ちます。おそらく、ゼラチンのガン阻止効果は、こうした面とも関わるのでしょう。

医療者の立場からお返事いたします。
ご紹介されたWebサイトで引用されている論文ですが、非常に古いものと推測されます。(「医学と生物学」は2011年の時点で155巻出ています) なぜそんな古い論文を引用したのか、疑問に思います。
内容をきちんとお読みになられましたでしょうか?「マウス」にゼラチン溶液を「注射」した実験結果です。
人間に対する効果を示したものではありません。そもそも肝臓癌の実験かどうかすら明らかではありません。
もし、人間に効果があることが証明されたのなら、その実験結果は非常に有意義ですので、一流の論文雑誌に掲載されているはずです。(大抵の場合は海外の雑誌です) なぜそちらの論文を引用しないのでしょうか?
そんな結果が示されたのなら、とっくの昔に薬になって、一般的に使われていはずです。
まとめますと、相談者さんのご覧になったWebサイトは、医学的な根拠に基づいた記載ではありません。効果はあるとは言えないでしょう。
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ヒアルロン酸と癌の進展~糖鎖生合成の視点から - Glycoforum
http://www.glycoforum.gr.jp/science/word/cancer/CS-A05J.html
癌組織では間質を構成する細胞外マトリックスに質的・量的変化が高頻度に認められる。なかでも細胞外マトリックスの主要な糖鎖成分であるヒアルロン酸は、乳癌、大腸癌、グリオーマなど多くの癌組織において、その高い産生レベルが癌の進展としばしば関連している。また、発癌ウィルスの感染によって細胞が癌化した場合にも、ヒアルロン酸の過剰な産生が引き起こされる。最近我々は、癌遺伝子産物がヒアルロン酸合成酵素(HAS)の遺伝子発現を亢進させ、ヒアルロン酸合成の増加を導く仕組みを明らかにした(1)。ヒアルロン酸産生が増加すると、癌細胞はヒアルロン酸に富んだ細胞外マトリックスを形成するが、このマトリックスは腫瘍の成長や癌の浸潤・転移に対して促進作用があると考えられてきた。事実、HAS遺伝子を用いた糖鎖合成の人為操作によって、ヒアルロン酸産生とマトリックス形成を増加させると、線維芽肉腫細胞における腫瘍形成の促進や乳癌細胞における転移の促進がみられた(2,3)。
癌細胞が運動能を獲得し、浸潤・転移に適した環境を細胞周囲に再構築することは、原発巣からの離脱、周辺組織への浸潤、転移巣の形成に必要とされる。ヒアルロン酸は細胞の遊走活性を刺激して浸潤の増強に働くとされ、その背景となっている分子基盤が急速に解明されつつある(図1)。例えばヒアルロン酸を癌細胞に作用させると、受容体であるCD44やRHAMM(Receptor for Hyaluronan Mediated Motility)を介して、c-SrcやPI-3キナーゼ、MAPキナーゼなど、細胞内の様々なキナーゼカスケードが活性化される。続いて細胞内骨格系の再編や形質膜のラッフリングが誘導され、活発な細胞移動が起こる。
http://www.shinshu-surgery2.jp/results/research.php
ヒアルロン酸は、細胞外マトリックスの主たる構成糖鎖成分として癌微小環境の構成に寄与し、乳癌・卵巣癌・前立腺癌などで予後不良因子として知られています。
私は、ヒアルロン酸細胞外マトリックスによる腫瘍内血管促進作用を明らかにするために、ヒアルロン酸を過剰発現する乳癌担癌マウスを用いた解析をしています。これまでに、ヒアルロン酸細胞外マトリックス増加は、腫瘍間質の形成を誘導して血管・リンパ管増殖に相関をすることを明らかにしています。現在、このメカニズムについて、腫瘍血管新生を促進する腫瘍関連マクロファージの関与に注目して解析を進めています。
http://s.freepe.com/std.cgi?id=itami01&pn=06
国安弘基教授(奈良県立医科大学、分子病理学)によると、10年ほど前からヒアルロン酸がガン細胞を運動しやすくするとの研究が報告されはじめたという。国安教授もその領域の研究を展開しておられたことがある。ツールの論文(2002年)をはじめ多くの研究者の報告によれば、ヒアルロン酸はガンの転移を促進することが分かってきている。ガンの有無をチェックしないまま使用されている場合が多く、ガンのある人に対してのヒアルロン酸の使用には注意が必要といわれる。(ヒアルロン酸を製造販売する業界の人々はガンの移転を促進すると言う知見をご存じではないのでしょうか?)