★3号機の爆発は核爆発だったのか? 小出裕章〔小出裕章(京大助教)非公式まとめ〕 | きじとら☆茶とら+はちわれ

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gataroさんのブログより転載させて頂きます。

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5月4日 3号機の爆発は核爆発だったのか? 小出裕章〔小出裕章(京大助教)非公式まとめ〕
http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10881903642.html

http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/05/04/tanemaki-may4/

5月4日 3号機の爆発は核爆発だったのか? 小出裕章

2011年5月4日(水)、MBS(毎日放送)ラジオの「たね蒔きジャーナル」に、小出裕章氏(京大原子炉実験所助教)が出演されました。

番組案内

2011年5月 4日【水】
今日は「原発話」、2本立てです。
 今夜も前半は、いつものように、福島第一原発をめぐる動きについて、京大原子炉実験所の小出裕章さんから話を伺います。
 そして後半では、“原発推進派”で元原子力安全委員会委員長代理だった住田健二さんにスタジオに来ていただき、今回の原発事故について質問をぶつけます。
 住田さんは、原発を推進する“原発ムラ”の重鎮でしたが、福島の事故を受けて、国民にお詫びする内容の「建言書」を発表。専門家の英知を結集してオールジャパンで、危機回避に当たることを提唱しています。
 原発事業を進めてきた立場から、今の福島原発事故をどのように見ているか、詳しく話を聞きます。

録音

今回も、小出氏出演部分を録音・公開してくださっている方がいらっしゃいます。

【福島原発】5/4/水★3号機の爆発は水素爆発か?核爆発ではないのか!
http://www.youtube.com/watch?v=QfMsauUspfI&feature=player_embedded#at=34



参考動画

この日のリスナーからの質問で参照されている、3号機の爆発についての見解です。

福島第一原発3号機の爆発についての解説 4月26日
http://www.youtube.com/watch?v=P4KXX24Dv1U&feature=player_embedded



要約

・(3月14日の福島第一原発3号機の爆発についてリスナーからの質問だが、これは水素爆発ではなく核爆発だったと米国の専門家が指摘しているようだが、どう考えるか?)核爆発(核暴走)が起こったかどうかについては、多分ないと思ってきた。が、包括的核実験禁止条約があり、そのための組織が監視をしており、日本では高崎の研究機関で大気中の放射性物質を測定している。その高崎の測定で、3月15日から16日にかけてヨウ素135が大量に検出された。ヨウ素135は半減期が6.7時間で寿命が短いもので、3日たてば1000分の1になる。3月11日に原子炉が停止していたのであれば、3月15日にはほとんど存在しないはず。測定が正しければ、ヨウ素135は3月14日以降に生まれた可能性は考慮すべきかもしれない。

・(水素爆発であれば膨大な量のヨウ素135が検出されることはない?)水素爆発だったなら、当然ない。水素爆発に誘発されて燃料プール中の使用済燃料が一定の場所に吹き飛ばされて(詰まって)、そこでウランの核分裂反応が異常に進んだという可能性は考えられる。ただし、高崎の測定機関が間違った情報を出したという可能性はあるため、注意しながら考える必要はあるが、測定データが正確であれば核暴走が起きたかもしれないと考え始めている。

・(このこととレベル7認定との因果関係あるのか?)ない。核暴走があったかなかったかとは関係なく、環境に出ている放射能の量は測定されており、大量の放射性核種が放出されていることは確定している。どういう原因で出たのかには関係なく、出てきた量に従ってレベルが決まる。

・(当初から核暴走の可能性が言われていれば、レベル7となったときのショックは大きくなかったかも?)3月15日の段階で私も他の専門家もレベル6~7とみていた。

・(核暴走があったとすると、事故の受け止め方はどう変わるのか?)核暴走が日本の原発で起きるとは私も誰も思っていなかった。使用済燃料プールでそれが起こったという推定がなされており、これはすごく意外なこと。本当であれば日本の原発の安全性を再度考え直す必要がある。

・(核の暴走は終わっている?)終わっている。瞬間的に起きて終わる。ゆっくりだろうが一瞬だろうが、核分裂によって生成される放射性物質の種類はすべて同じ。

・(核暴走があったとすると対応は変わるか?)特に変わらない。実際に起こっていたとしても一瞬で終わっており、それから一ヶ月たっており、今現在の対応は変わらない。

・(多くのリスナーが聞きたかったということなので聞いた)私自身も情報が正確なのかどうか迷いながら答えた。

・(この後、原子力界の重鎮であった住田健二氏が登場する。小出先生とは意見が違う?)もちろん。彼は原子力の旗をふってきた中心人物の一人。ただし彼はとても率直だし、それなりに責任をとる決意を持っている人。JCOの臨界事故の時、彼は現場にかけつけて陣頭指揮をとって事故収束のために働いた。その働き方には文句をつけたいことは山ほどあるが、いまの原子力安全委員会と比べると、彼の果たした役割は大きかったと思う。

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【関連サイト】

京大小出「3号機爆発、燃料棒による核暴走(核爆発)の可能性を示唆」5月3日毎日放送ラジオたねまきジャーナル