30キロ圏外でも高い線量 政府、分布マップ初めて公表
http://www.47news.jp/CN/201104/CN2011042601001311.html
政府と東京電力の事故対策統合本部は26日、福島第1原発事故を受け、周辺地域で計測した
放射線量を基に作成した放射線量分布マップを初めて公表した。
測定地点ごとの数値や「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)」の
試算図は出されていたが、実際の測定値に基づき面的に評価した汚染マップの公表は、事故後
1カ月半たってようやく実現、政府の情報公開の姿勢が問われる。
4月24日時点の放射線量を等高線のような形で表示した。屋内退避区域外とされた原発から
半径30キロ圏外でも毎時20マイクロシーベルトの地域があるなど、依然として高い放射線量と
なっていることが裏付けられた。
マップでは、原発の北西方向を中心に放射線量が高くなっている。一方、南西方向では警戒区域
となった半径20キロ圏内でも、毎時1マイクロシーベルトを下回る地域があり、方角によって
ばらつきが大きいことが読み取れる。
文部科学省が、事故からちょうど1年となる来年3月11日までの積算被ばく放射線量の
推定分布マップも作成。「計画的避難区域」となった福島県浪江町の一部では、推定値が
235・4ミリシーベルトとなった。
政府は、1年以内の積算被ばく線量が20ミリシーベルトに達する恐れのある地域を計画的
避難区域としたが、その11倍以上となる。
福島第1及び第2原子力発電所周辺の放射線量等分布マップ[平成23 年4 月24 日時点] (PDF:726KB)
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/04/26/1305519_042618.pdf
http://www.asahi.com/national/update/0426/images/TKY201104260415.jpg
2012年3月11日までの推定積算線量マップ
記事「福島県内の放射線量、詳細な汚染マップ作成 文科省」より