猫とタバコ(リンパ腫と扁平上皮癌のリスク増加) | きじとら☆茶とら+はちわれ

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うちの猫達と他所の猫達のことなどあれこれ書いてます。
※不妊治療は限定記事にしています。

飼い主さんが喫煙者の場合は猫の悪性リンパ腫の発生率が2.4倍に、さらに5年以上副流煙に晒されていると3.2倍になるということです。
リンパ腫は無治療では約100日前後で死亡してしまう怖い病気です。。
口腔内の扁平上皮癌では2倍に発生率が上がります。

タバコを吸う時には必ず換気、臭いが残っているのはタバコの有害成分が残留していると言うことになるので(残留受動喫煙というそうです)洗えるものはマメに洗濯する、床など拭けるところは拭く、のが猫の健康には大事ですねたらーっ(汗)
猫の身体を温タオルで拭いて毛に付いたタバコの成分を取ってあげるのも良いかと思います猫

煙のほかにもタバコそのものを誤って口に入れる事故もありますので、猫の手の届くところにタバコを放置しないことも必要。

うちはタバコは吸わないけど、キャリアばかりでリンパ腫のリスクが元々高いからもっと食べ物とかサプリとか配慮しないといけませんふらふら

※猫 タバコ リンパ腫 で検索するとたくさんヒットします。


実は最初に二匹仔猫をお届けしたお宅が、、行ってみて分かったんですが結構ヘビースモーカーのご夫婦でした。
奥さんの車に乗せてもらったときにタバコのにおいがしたのでご夫婦とも吸われていると思います。
お邪魔している時によっぽど換気を良くしてくれる様に言おうか迷ったんですが、一応は嗜好品だし同行したベテランボラさんも何も言わなかったので悶々としつつ帰ってきましたあせる

後の2軒のお宅もタバコは吸われると言うことで、猫には悪いので換気を良くしてもらうようお願いしたら特に気分を害されることも無かったんです。
なのでお届けの時にちゃんと言うべきだったなあと。
案外とこっちが気にするほど先方は気にされないかもしれないんで、やはりメールか電話でお話してみます!!
猫のことはワクチンもちゃんと打たれるし、ヘルニアのこともすぐに調べておられたんでタバコが具体的に猫にどう影響するか分かれば喫煙の仕方に配慮してくださると思うので。

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http://sobisha.shueisha.co.jp/yomimono/pet/08/
『ねこのお医者さん』の著書である石田卓夫獣医師は、こう警告しています。
「環境の中の汚染物質や発がん物質、毒物や抗生物質など様々な原因がありますが、ヘビースモーカーの飼い猫がリンパ腫を発症する例は少なくない。赤ちゃんの前では禁煙しているのに、ペットの前では普通に吸っている人がいるのはなぜでしょうか、、、」
病院に連れてくる時のブランド物のキャリーバッグに、たばこの匂いが染みついていることも時々あるようです。それではお金をかけても本当に大事にしていることにはならないでしょう。
先の玉野先生も、たばこの匂いがする猫や、「ヤニで毛が黄色くなっていた」白い猫を何頭か診たことがあるといいます。
「もし家の壁などにもヤニがついていれば、猫がなめてしまう可能性があるし、がんに限らず、体にはよくないですね」
ペットの健康の為にも、たばこの吸い過ぎには気をつけて!

http://www.laica-ah.com/blog/2009/03/post-15.html
また二人以上の喫煙者がいる家庭では4倍にもなります。犬でも肺癌などの腫瘍になる率は喫煙者のいない家庭より明らかに高いという研究結果も出ています。

■環境のタバコの煙とペット猫における悪性リンパ腫のリスク
http://www.geocities.co.jp/AnimalPark-Lucky/4641/rinpasyu.htm
Environmental tobacco smoke and risk of malignant lymphoma in pet cats.
Am J Epidemiol 156[3]:268-73 2002 Aug 1
Bertone ER, Snyder LA, Moore AS

猫の悪性リンパ腫は一般的に家庭猫に発症し、ヒトにおける非ホジキンリンパ腫のモデルとして役立つかもしれない。いくつかの研究は、喫煙が非ホジキンリンパ腫のリスクを増加させると示唆している。家庭環境でタバコの煙に曝露されること(ETS)が猫の悪性リンパ腫のリスクを増加させるのかどうかを評価するために、マサチューセッツ獣医科教育病院において1993年から2000年に受診した、悪性リンパ腫の80頭の猫と114頭の腎疾患を持つコントロール猫において、この関係のケースコントロールスタディーを行った。
すべての被験者の飼い主は診断2年前までの家庭での喫煙レベルについての問うアンケートが郵送された。年齢やその他の要因を調整した後に、家庭でのETS曝露を受けているすべての猫の悪性リンパ腫の相対的なリスクは2.4であった(95%信頼区間:1.2,4.5)。曝露の期間と量両方で比例的にリスクは増加した。ETS曝露を受けた5歳以上の猫は非喫煙家庭の猫と比較して、相対的に3.2のリスクであった(95%信頼区間:1.5,6.9,p=0.003)。これらの所見は受動喫煙が猫の悪性リンパ腫のリスクを増大させるかもしれない事と、ヒトにおけるこの関係のさらなる研究が正当化される事を示唆している。(Dr.Massa訳)


http://www.all-for-wan.com/yakudatu/kituen.html
獣医師さんのお話によると、喫煙者の吐く息の中の一酸化炭素濃度は環境基準を大きく上回ります。
顔を近づけて話しかけたりギュッとしたり。動物達は一酸化炭素を吸い込んでしまいます。

次に煙に含まれる有害物質は被毛に付着して、グルーミング時に体内に取り込んでしまいます。
それによりねこでは口腔内扁平上皮癌のリスクが高くなるとの事です。
このようにニコチンが体内に取り込まれる事は山梨大学が発表していて、
パグ等の鼻の短いわんこは危険度が増す事が報告されています。

動物が家族として暮らす今の時代、飼い主さんの健康なくして、動物たちの幸せはありません。
かわいい我が子の前ではタバコを吸わないようにしてみてはいかがでしょうか?
できるなら喫煙者の方は動物と接する前に服を着替えて、有害物質の付着を避ける事をお薦めします。



http://blog.goo.ne.jp/jyaguchineko/e/0d76bd6820436b577b34f13df68dee60
2007年9月とちょっと古いですが、Science Dailyに掲載されていたタフツ大学の獣医学校(Tuft College of Veterinary Medicine)のレポートから抜粋です。

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喫煙者の家庭で暮らす猫の口腔癌(扁平上皮癌)と悪性リンパ腫の発症率は高まる。

口腔癌の場合、猫が皮毛に絡みついた発癌物質をグルーミングで頻繁に舐め取ってしまうのが理由の一つ。
喫煙者の居る環境で5年以上暮らしているとそのリスクは更に高まる。

喫煙者と暮らす猫の悪性リンパ腫発症率は無煙環境で暮らす猫の約二倍。

喫煙者と同居している犬の場合だと、長鼻種は鼻腔、副鼻腔の腫瘍や癌、短鼻種は肺がんの発症率が高まる傾向にある。

鳥類の肺というのは非常に繊細で大気汚染に大変弱いため、犬猫だけでなく鳥も副流煙の被害者となっており、肺に限らず眼、皮膚、心臓、生殖能力も影響を受けている。

Science Daily "Secondhand Smoke Is A Health Threat To Pets"より
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最近は受動喫煙(Secondhand smoke)だけでなく、サードハンドスモーク(Thirdhand smoke:残留受動喫煙という訳を見かけますがまだ定訳はないようです) という概念が浸透しつつあるようです。

受動喫煙というのは、近くでタバコを吸っている人の副流煙を第三者が呼吸時に吸い込んでしまうこと。

残留受動喫煙は、タバコを吸った室内の家具、壁、床に煙が吸着し、家具の表面や空気中に含まれる有害物質の濃度が高まりその場が汚染され、煙の消失後もその場所が汚染されているため、そこにいるだけで健康が害されるというもの。
残留受動喫煙の記事 PDF

でもこれ、普通に考えたらあたりまえですね。
部屋に入って匂いがすれば当然匂いを発している粒子はその辺を漂っているわけですし。人間の鼻で感知できないとしても、その場所に粒子が残留している可能性はおおいにあるだろうし。カーテンだってカウチだって床だってニコチンやその他の有害物質は付着してるんですから、当然体についたり呼吸と一緒に口から入ってきます。

喫煙者の衣服や髪にも有害物質は染み付いているでしょう。
敏感な人は、喫煙者が側に来ただけでくしゃみが止まらなくなったりします。呼吸と一緒に害のある粒子が鼻腔に入ってきたり、目の粘膜が刺激されますから。



http://blogs.dion.ne.jp/tkrdcsup/archives/3302207.html
呼吸によって煙を吸い込む他に、その毛づくろいも原因になるようです。というのも、飼い主さんが吸うタバコの煙や副流煙の有害な粒子がが猫の毛に付着します。その毛を猫がペロペロなめると粒子が体内に入ってしまい、リンパ腫を引き起こす可能性が高いということです。

猫によっては煙を嫌って、別の場所へ逃げていく子もいます。
私たちが里子に出した猫でも、数匹ヘビースモーカーのお宅では嘔吐が激しい等の症状があると報告がありました。いずれも、タバコの煙が充満しない環境へ変えることで改善しています。

このように、症状が出れば猫に気遣ってあげることもできます。
中には、症状も出ずに、飼い主さんも猫の体への影響を及ぼすことも知らずに、猫をタバコの煙が充満する環境にさらしておくと、それが原因でリンパ腫になってしまう危険性があります。

かわいい猫が長生きするためにも、「吸うな!」とは言いません。喫煙する場合は、換気扇の下やベランダ等の外で、室内に煙が篭ることは避けた方がよいでしょう。


http://www.melma.com/backnumber_21396_1398133/
猫で多いのは口の周囲・口の中などにできる扁平上皮癌という癌です。これも
飼い主が喫煙者か非喫煙者で比べるとかなりの頻度で喫煙者と共に生活する猫
のほうが多かったそうです。また面白い調査では、飼い主が一日にタバコをど
れだけ吸うかで比べたものがあり、1日1箱の飼い主に比べて、1日に3箱以上吸
う飼い主の猫のほうが扁平上皮癌の確立は高かったそうです。ネコちゃんは主
に家の中にいますので、家庭内でタバコを吸うと部屋に溜まった煙の成分が、
ネコちゃんの体にも染み付きますね。ネコちゃんは自分の体をなめてグルーミ
ングするので、この染み付いた成分も一緒になめることが、口の周りの癌を引
き起こすのと一部関連しているのではと言われています。


今後もタバコの煙と癌との関係は人間同様に調査がさらにされてくると思いま
すが、犬や猫も人間と同じ動物です。やはり多くの病気は共通するものがあり
ます。実は私も大学時代に吸っていたので分かりますが、近年の禁煙ブームで
喫煙者は肩身が狭くなっていると思います。そのため飼い主はタバコを止める
べきとまでは言い切りませんが、タバコを吸うときはワンちゃんネコちゃんに
も家族同様少しばかりの配慮をしてあげてください。


リンパ腫
http://www.tsuzuki-ah.com/news_vol_14.html
(予後)
どのタイミングでリンパ腫を発見したかによるので一概には言えませんが、何も治療をしなければ1~2ヵ月で亡くなります。しかし抗がん剤治療を行うと、寛解という状態に持ち込むことができます。寛解というのは見かけ上、治ったように見える状態です。理学的検査及び臨床検査で病変が認められない状態のことであり、治癒(すべての腫瘍細胞がなくなっていること)ではありません。残念ながら完全には治らないのです。ただ、抗がん剤治療をすることにより、元気で食欲もある状態で過ごせる期間を長くすることができます(QOL(生活の質)の改善)。抗がん剤治療法にもよりますが、ワンちゃんの場合で生存期間12-13ヵ月、ネコちゃんの場合で生存期間4-9ヵ月を延ばすことができます。

(治療)
ワンちゃんの場合、今現在最も治療効果の良い抗がん剤治療法を行う場合、治療期間は25週間(約6ヵ月)になります。元気な状態で25週間のこの治療プログラムを行った場合、体重10kgのワンちゃんで20万円位の費用がかかります。ネコちゃんの場合は、全身状態が悪くなってから診断されることが多いため、抗がん剤治療の開始時は入院することが多いです。


http://www003.upp.so-net.ne.jp/withtama/Untitled-14.html
ネコの口腔扁平上皮ガンは、非常に進行性で、口腔内の位置に関係なく外科手術や放射線治療にあまり反応しません。 

http://www.my-mark.net/anchor.html
 ■家庭猫の口腔内扁平上皮癌における環境とライフスタイルの危険因子
口腔内扁平上皮癌(SCC)は猫の悪性腫瘍としては一般的であるが、その病因については現在の所あまり知られていない。1994年から2000年の間に獣医科病院に紹介された、組織学的に口腔内SCCと確認された36頭の猫と、コントロールとなる腎疾患の112頭の猫において、口腔内SCCの危険性と、環境中のたばこの煙、ノミ予防製品、食餌のような要因との関係を調査した。統計学的特性、ライフスタイル要因、病気前2年間の化学物質の暴露レベルの評価のため、アンケートはすべての調査群とコントロール群猫の飼い主に送られた。多変量相対リスク(RR)が様々な要因と口腔内SCCの危険因子との関係を評価するために用いられた。
ノミ予防製品の使用と食餌は、口腔内SCCの危険性と明らかに関係していた。ノミとり首輪をしている猫は他の因子を調整した後に、非使用者の5倍のリスクであった。(RR = 5.3; P = .002) 対照的に、ノミ取りシャンプーは実質上リスクを軽減した。大部分ドライフードを食べている猫と比較すると、高率で缶フードを食べている猫はリスクが3倍に増加した(RR = 3.6; P = .014)。マグロの缶詰は独立的にリスクに関連していた(RR = 4.7; P = .004)。家庭環境のタバコの煙は有意ではなかったが、2倍のリスクであった(P = .11)。この研究の結果はノミ予防製品、食餌、おそらくは環境のタバコの煙が口腔内SCCのリスクに関連していることを示唆しており、これらの関係へのさらなる調査が正当化されることを示唆した。   

■皮膚がん(扁平上皮がん・繊維肉腫など)
http://www.56nyan.com/joho/byoki/byoki_byoki_gan_03.htm
初期にはほとんど症状は現れないのですが、病状が進行すると、猫はしきりに病変部を気にしてかきむしり、出血します。
病変のまわりは壊死して異臭がします。そして犬と比べて、猫の皮膚腫瘍は悪性のものが少なくありません。

なるべく早い時期に外科的切除を行います。切除後に放射線療法を実施します。化学療法は効果的ではありません。
白い猫は日光の紫外線の日照と関係しているので、あまり屋外に長時間出すことは、子猫の間から気を付けた方が良いとされています。
あと、のみ取り首輪の使用で、扁平上皮がんの発症率が5倍、タバコを喫煙の環境にいる猫が2倍との報告があります。
きじとら☆茶とら+はちわれ
タバコを吸う時には換気をしっかりニャ!!