Bond 11 | watermelon

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鈴木拡樹君を愛してやまない管理人のブログです。
年に数回、拡樹くんの観劇ができるように日々お仕事頑張ってます。
最近は娘の影響でBTSのジョングクくんの笑顔と透明感のある声に惹かれてます。

「これ・・・。」



その写真の中。


皆上の胸元に光るネックレスに見覚えがあった。



「義一くん?」

「このネックレス・・・。」



自分の首にかかるネックレスをはずすとチラシと並べてテーブルに置いた。





「俺が・・・祠堂3年の春。


一緒にいられない託生に送った・・・



これと同じネックレスを・・・。」



写真の中。



小さなネックレスはイルカの形をしていて・・・。



「たく・・・み・・・なのか?」



そう呟きながらもう一度チラシを手にした。








「会って・・・見る?」





佐智はそう言うとチケットを1枚、俺の前に置いた。



「あさっての東京公演のチケット。準備させたんだ。

僕もこの目で確かめたくて・・・



託生君なのかどうか・・・。」



託生が・・・いる。



託生が生きている。



「行く。この目で確認したい。


俺が・・・



託生をわからないわけがないから。」



そう答えた俺を見て



「そういうと思ったよ、義一君。」



佐智は笑顔で俺を見た。




笑っている皆上。



もし、こいつが託生なら・・・


きっと俺を見て笑ってくれるはずだ。



そして・・・



なぜ別名を使っているのか・・・



それも話してくれる。






このときの俺はそう安易に考えていた。










彼が託生だと疑っていなかったから・・・。