Bond 6 | watermelon

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鈴木拡樹君を愛してやまない管理人のブログです。
年に数回、拡樹くんの観劇ができるように日々お仕事頑張ってます。
最近は娘の影響でBTSのジョングクくんの笑顔と透明感のある声に惹かれてます。

「調子はどう?」





日本から海を隔てたアメリカの小さな村。





「今日はいまいち。ピアノの音がよく聞こえないんだ。」



ピアノの前に座り窓の外を見ている人がいた。






「雨が降るらしいからね。」



そう言って彼の肩に手を置いてカップを渡した。



「そうかもしれないね。


でも・・・



こういう日たくさんの音色が頭に浮かぶんだ。」





カップを受け取ってその人を見上げた彼の瞳は黒く・・・。



「まあほどほどにね。僕は仕事に行ってくるから。」



頬にかかる髪も真っ黒だった。



「夕方までには戻ってくるから。」



彼の頬に軽くキスをすると奥の部屋に消えた。





「今日は・・・ずっと雨・・・。」





彼はそう呟くと無意識に胸元にかかる・・・



クジラのネックレストップを握りしめた。





「じゃあ行ってくる。何かあったら・・・すぐ連絡するんだよ?」



スーツに着替えるとその人は彼の頭を軽くなで・・・



「くれぐれも・・・


無理や我慢はしない事。


約束だよ、翔。」



そう言って部屋を出て行った。



「行ってらっしゃい、悟さん。」



そう呟きながらも・・・


翔はクジラを握りしめたままただ窓の外を見ていた。




雨は嫌い。


水が怖い・・・。




自分の事も何もわからない翔が・・・




唯一わかっている事だった。



「雨・・・好きじゃない。」



そう呟いた翔は・・・


そのままピアノの蓋を開けた。




何も考えずにピアノを弾いている時が・・・





一番落ち着くことができるから・・・。