「ありがとな、皆。まさかこんな風に誕生日祝ってもらえるなんて思ってなかった。」
「お前は俺達にとって大切な仲間だからな。」
福ちゃんがそう言って俺の肩に手を置き
「靖友にはいつも世話になってるから。」
新開がそう言ってウインクをし
「なんだかんだいいながらお前は俺たちの事を一番考えてくれているからな。」
東堂がそう言って俺に手を差し出した。
「これからもよろしく頼むぞ、荒北。」
「なんで上からなんだよ。」
そういいながら東堂の手を軽く叩く。
「俺達は今年が最後のインハイだ。」
福ちゃんは俺から手を離すと
「俺達4人、全員がインハイに出られるように最大の努力をしよう。」
そう言って俺らを見た。
「俺は誰にも譲る気はない。
今年こそ・・・
巻ちゃんとの決着をつけるのだからな。」
胸を張ってそう言う東堂。
「俺も・・・皆に付き合ってもらってまた走れるようになったんだ。
今年は必ず・・・
必ず最高の仕事をしてみせるぜ。」
なぜか持っていたパワーバーを出しながらそう言う新開。
「俺は・・・必ずインハイに出て・・・
福ちゃんを運んでやるぜ、頂点まで。」
俺の言葉に頷く福ちゃん。
「俺達は強い。
だから・・・
必ずそろって出場しよう、インハイに。」