「真護君、靖友はどーだい?」
「予想以上だ。次の大会は俺と荒北で優勝いただく。」
「言ってくれるねー。でも俺と寿一も万全だぜ。」
食事を終えそんな話しをしてる2人を部屋に残し
「福ちゃん・・・泊まってくんだろ?」
俺と福ちゃんは買い物に出た。
「ああ。でも新開はどーするんだ?」
「あいつは金城のとこに止めてもらうわ。うち布団もねーし。」
「そうか。」
「それとも・・・福ちゃんが金城のとこいく?」
にやりと笑った俺に
「お前はそれでいいのか?」
福ちゃんはそう言って俺の肩に手を置くと
「お、おい。」
頬に触れるだけのキスをした。
「福ちゃんはいいわけ?俺と新開が2人っきりで。」
その言葉に福ちゃんは
「聞く必要があるのか?」
そう言って俺の手を握った。
「誰に見られたらどーすんだよ。」
「これはダメでさっきのはいいのか?大丈夫だ。誰も見てないだろ。こんな夜遅く。」
その言葉に手を握り返す俺。
「福ちゃん、好きだぜ。」
そう言う俺に頬を少し赤らめ
「俺も好きだ、靖友。」
そう答える福ちゃん。
空を見上げるとたくさんの星が見える。
明日もきっと・・・
青空だな。
「明日、走りに行くか?福ちゃん。」
「そうだな。久しぶりに俺を引いてくれ、靖友。」
「任せとけよ。俺が・・・福ちゃんを誰よりも速く運んでやるぜ。」