愛しい人 9 | watermelon

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鈴木拡樹君を愛してやまない管理人のブログです。
年に数回、拡樹くんの観劇ができるように日々お仕事頑張ってます。
最近は娘の影響でBTSのジョングクくんの笑顔と透明感のある声に惹かれてます。

「どうぞ。缶コーヒーしかありませんが。」



そう言った俺に



「お願いします。」



真行寺の母親は土下座をした。



「あ・・・あの・・・


やめてください。」



慌てて膝を突くと真行寺の母親の顔を上げさせる。



「あなたと兼満が・・・そういう関係だと聞きました。」



真行寺の母親は床に座ったままそう言った。



「高2になってよく笑うようになったと思ってました。それまでは私やあの人に気兼ねして、帰省してきても離婚した私達の家を行ったり来たり、気を使って・・・。」



俺、どっちも嫌いじゃないんっすよ。
両親の事をそう言っていた。



「それが高2の夏休み。あの子は本当に幸せそうに笑って『好きな人がいる』と教えてくれました。


それがまさか・・・


同じ高校の男子だなんて知らなくて・・・。



お母さんも応援するなんて・・・




私そんな事言って・・・。」



母親にしてみれば普通に女の子だと思ったんだろう。
いくら男子校とはいえ、麓には共学の学校もあった。
そこの生徒とって考えるのが普通だろう。



「そんなあの子からあなたの事を聞いたのは最近の事でした。一緒に部屋を借りて住むことにしたと。


驚きました。






兼満の口から出てきたのが男の人の名前だったんですから。」