secret 4 | watermelon

watermelon

鈴木拡樹君を愛してやまない管理人のブログです。
年に数回、拡樹くんの観劇ができるように日々お仕事頑張ってます。
最近は娘の影響でBTSのジョングクくんの笑顔と透明感のある声に惹かれてます。

「靖友は誘わなかったのか?」 



部室の中から聞こえた新開の声にドアノブにかけた手を止めた。 



「ああ・・・。」 



俺の名前が出たよな? 
何の話をしてるんだ? 



そう思って黙って聞いていると 



「荒北には・・・2年間充分やってもらったからな。もうあいつばかりを頼るのはやめようと思ってな。」 



福ちゃんの答えに目の前が暗くなった。 






2年間・・・充分? 



何を言ってんだよ、福ちゃん。 



「そっか・・・。寿一はこの先も靖友と走っていくんだと思ってたよ。」 



新開の問いかけに 



「運び屋としてのあいつの仕事はもう終った。」 



福ちゃんはそう言った。 




あ・・・そうか。 



福ちゃんは・・・ 



俺と同じ大学に行くつもりはないんだ。 



「まあ・・・俺は寿一と同じ大学に決めたし、この先は俺が運んでやろうか?箱根の鬼が。」



同じ大学・・・。 

新開は福ちゃんと同じ所か・・・。 



「・・・それも悪くないかもしれんな。」 



そう言って笑う2人の声に・・・



俺はそのまま寮に戻った。 






「そっか・・・福ちゃんには俺はもういらねーって事か。」 



自転車をそのまま抱えて寮に入る。 



「荒北?何してんだ?」 



クラスメートの問いかけに 



「たまには整備してやんねーとな。」 



そんな適当な答えを返して部屋に入った。