「っておしまいじゃねーだろ。」
うるさいな・・・ギイ。
着地点が見えなくなったんだからしかたないんだよ。
「はあ?着地点ってなんだよ。託生は・・・託生は俺が好きなんじゃないのか、作者。」
ん・・・
でもそれだと泡になって消えちゃうし・・・。
「なんで俺じゃなくて雅彦さんなんだよ。」
ギイには相楽先輩がいるから。
「いないいない。もういない。あいつ俺より海の中にいた三洲にほれたとかいいやがって・・・
だから運命の相手を託生に戻してくれ。」
それはできないかな?
だって・・・
託生君幸せそうに雅彦さんと行っちゃったしね・・・。
「行っちゃったしって連れ戻せ。作者だろ?」
「だったら・・・ギイの心臓貫いてもいい?
ギイは託生を救うために自らナイフを奪うと胸に突き刺し『お・・・俺の血で・・・俺の血を・・・』苦しそうにそういいながら託生を押し倒すと・・・」
ギイ、そんなぎらぎらした目で見なくても・・・
「押し倒すと?」
「ナイフを抜いてその血を託生の足に・・・。」
「え?ナイフを抜いて・・・
俺死ぬじゃん。」
そうだよ?
託生君を助けるためには君は死なないといけないから。
「それじゃ幸せになれないだろ。」
だから雅彦さんと・・・
「いや、それも違う。」
ギイは私の肩に手をかけると
「今すぐ俺と託生のハッピーエンドに戻せ。俺と託生がキスをして幸せになる話しに書き換えろ。」
と無理難題を⬅そんな無理じゃないけど
でも
無理無理。
次ぎ書いたら、
託生はきっと姉、新にそっくりな王子に見初められ・・・
ってなる。
「作者、お前俺に恨みあるだろ。」
は?恨みなんてそんな小さなもの・・・
あるわけないじゃないですか。
「なに躊躇って答えてんだよ。
絶対ある。
お前俺のこと嫌いだろ。」
・・・手に負えない。
ということで、おつきあいありがとうございました。
着地点が見つけられず不完全燃焼ならごめんなさい。
次回の童話シリーズは何にしようかな?
リクエストお待ちしてます。
舌きりすずめは・・・
私にはかけないと思われます(笑)