「2人とも遅いね・・・。」
葉山の部屋。
仕事の書類を届けるついでに真行寺を連れてくると言って出かけた三洲。
あれから2時間たっても2人は戻ってこなかった。
「真行寺君、まだ忙しいのかな?」
「さあな・・・。」
僕は料理をとりわけ
「先に食べるぞ。帰りがけにデートしてるのかも知れないしな。」
そう言って葉山に皿を渡した。
10分前に来たメール。
真行寺と話しがあるから遅くなる
たった一行のメールになぜか胸騒ぎを覚えた。
「章三、食べないの?」
皿を持ってぼっとしてた僕を不思議そうに見る葉山。
「あ、いや。あいつらの分を残すべきか考えてた。」
「え?これ全部食べちゃうつもり?」
「いや、これとかこれとか・・・。」
そうごまかして、自分の皿にも料理をとりわけた。