猫と暮らしているみなさんも、暮らしていないみなさんも、おはようございます( ´ ▽ ` )ノ
クロピが重篤状態に陥り、ブログをお休みしていました。
ツーオラクル大会後半に参加して下さったみなさん、大変お待たせしており申し訳ありませんm(_ _)m
今回はクロピの身に起きたことや容体について報告させていただきます。
約2週間前に尿道炎が悪化し、2日続けて粗相の嵐に見舞われたクロピ。
虚ろな目をして部屋中をうろついては粗相して、私の呼びかけにも反応しなくなっていた。
クロピも私もろくに眠れず、やっと眠りについたのは午前4時のことだった。
あの日ーー忘れもしない19日の朝は雨まじりの強い風が吹いていた。
オシッコの臭いがこもっていたので、わずかな仮眠をとった私が、ベランダの窓を細く開けたのは6時半頃だった。
キッチンで用事を済ませてリビングに戻ってくると、クロピの姿がなかった。
真っ先にクロピの秘密のアジトを覗いた。いない。
部屋中を探したけど、どこにもいない。
ふと窓に目をやった。
私が開けた細さより、少し広がっているような気がする…。
間の悪いことに網戸は修理中だった。
我が家のベランダには縦長の柵がついていて、クロピはそこから外を眺めるのが大好きだ。
危ないので風が強い日は出さなかった。
ベランダに出るときはいつも私が一緒だった。
まさか。
私はベランダに出て下を見下ろした。
クロピはいない。
名前を呼んだ。
返事はない。
大家さんに連絡をとり、1階の敷地内を確認してもらった。
クロピはベランダの真下で丸くなっていた。
植木の枝の陰になっていて上からは見えない位置に。
つまりクロピはなんらかの原因で3階のベランダから落下したのだった。
抱き上げるとようやく「ミャー」と弱々しい声を上げた。
雨に濡れた体は冷えていた。
そして、左後足がダラーンと伸びていた。
すぐに病院へ連れていった。
診察の結果、クロピは左側の骨盤を3箇所骨折しているのがわかった。
左後足の大腿骨が骨盤に食い込み、逆「く」の字に折れ曲がっている。
幸い他に損傷はなかった。
先生曰く、手術をすれば骨折自体は治るが予後は悪く、生活の質も大幅に下がるとのこと。
それに「この子の体は手術にとても耐えられない」とも言われた。
2日前から1日30kcal程度しかとれていなかったクロピの体重は、そのとき2.05kgしかなかった。
クロピにできるのは以下の通りだった。
地道にリハビリをして自然治癒を目指す。
1週間、絶対安静にすること。
毎日リハビリを続けること。
容体が安定するまで完全看護で。
私はパニックに陥らないよう自分を監視しながら、先生の説明を聞いていた。
自分が何をするべきなのか、クロピに必要なのは何なのか。
ベランダガードをしていなかった。
ここから見える景色をクロピは楽しみにしていたから。
いや、工夫すればベランダガード越しにでも外を眺めることはできたはず。
また私のせいでクロピにーー頭の中では自分を責める言葉が渦巻いていた。
自分を責めてクロピの骨盤がもとに戻るのか?
自分を責めるのは自己憐憫のようなものじゃないのか?
そんなことに心を消耗している場合ではない。
今はクロピの介護に全力を尽くす、ただそれだけ。
それだけを考えろ!
ところが、骨折してからわかったことがあった。
クロピの目が見えていない。
そういえば粗相しはじめた頃から、お水を飲むときに器の位置を鼻先で探すような仕草をしていた……。
目がよく見えないからこそ、クロピはベランダに出て外を見てみようとしたのかもしれない。
骨折して4日目、また病院へいった。
眼底検査の結果、網膜剥離と診断された。
発症した流れは以下の通り。
膀胱炎悪化→慢性腎不全悪化→腎性高血圧発症→網膜剥離発症
クロピは常に左側の後足を上にして横になっていなければならない。
そんなろくに身動きできない体なのに、そのうえ目が見えなくなっているのだなんて!
クロピは目が覚めるとキョロキョロして、不安げに鳴くようになった。
私が側を離れて気配がしなくなったときも。
不安や興奮を和らげるために、病院からジルケーンを処方されている。
そんなときにジルケーン入りの ちゅーるを与えると、やっと安心して私の傍でスヤスヤと眠る。
免疫介在性多発性関節炎、網膜萎縮症、緑内障、慢性腎不全、膀胱麻痺、尿道炎、骨盤骨折、腎性高血圧、網膜剥離。
これほどの疾患と大怪我を抱え、命の危険にさらされていながらも、クロピは生きています。
毎日ご飯を食べて、お水も飲んで、嫌いなお薬もたくさん飲んで。
骨盤骨折をさせてしまったのは、飼い主である私に責任があります。
引っ越してすぐにベランダガードを施すべきでした。
何か起きてからでは遅いのだと、悔やんでも悔やみきれず、クロピに申し訳ない気持ちでいっぱいです。
まだまだ予断は許さないのですが、深刻にも悲観的にもならずに、クロピのお世話を続けていこうと思っています。
闘病中の愛猫や愛犬、ペットのみなさんが少しでも回復しますように。
少しでも痛みや苦しみが和らぎますように。
飼い主のみなさんも、どうかお体ご自愛くださいね。
