発送メールもなく、注文翌日にいきなり届いてびっくりしました。
Wampler Tumnus Deluxe です。
巾着袋に入って箱に納められてました。
Z.VEX の Box of Rock の巾着袋の方が可愛かったですけどw
こういうのって、なんとなく作り手の製品に対する愛情を感じますね。
TUMNUS って名前の意味は何かと思ったら、『ナルニア国物語』のカレだったんですね。
ペダルに描かれた絵が2本足なのも、足跡があるのも納得です!
KTR や Centaur と同様にダイオードがあるのか見たくて開けてみると。
PCのマザーボード。。
主要な部品は、基盤の裏側に隠れてる模様。。
回路を見せないように、電解コンデンサーをケースに接着し、バッファースイッチと合わせて、基盤を取り外せないようにしてんのかな。。
モールドせずに回路を隠し、修理は可能にしておくという手法ですかね。
さて。
夕方の自宅なんで、大きな音は出せませんが、音をチェックしてみました。
ギターは 59V、アンプは Fender BassBreaker15 のクリーンです。
ゲスト席の KTR を外して TUMNUS をセットしました。
KTR ではなく MB の代わりにと狙ったペダルなので、MB と比較するところから TUMNUS を理解していきたいと思います。
ノーマルゲインでもフルにすると、MB より歪みます。
3時くらいで MB のフルゲインと同じくらいです。
歪みが同程度だと、EQ の感覚は イメージ通りに反応してくれます。
音は MB の方が素直でハイファイな感じ。
TUMNUS は、ローからミッドにケンタっぽさがあって、ウォームと言ったらいいんですかね。
ハイを使うと、バリっと感を欲しいだけ作れます。
ローはケンタ系だからか、上げすぎるとボケますね。
でも、アンプを調整すれば、欲しい音をもっと追求できます。
TUMNUS のゲインを3時よりも上げると、MB よりも強い歪みが得られます。
ただし、3時より上げれば上げるほど、ケンタっぽいミッドの性格が強く出てきて、EQ をうまく調整しないと、アクの強い音になってしまいます。
特にフルゲインでは、ワウを踏んだ時のような、ミャーミャーいうこともあるので、EQ調整は注意が必要。
ミャーミャーが出やすくなるのは、ギターが V だからかもしれません。
ボリュームの追従性も良いのですが、フルから8あたりまで落とした時の変化が大きいような気もします。
ギターのポットはAカーブが好きなんですが、TUMNUS は Bカーブの方が良いかもしれません。
慣れでなんとでもなりますが、ちょっと気になりました。
スタジオに入ったら、ちゃんと確認してみます。
ゲインをブーストした時も同じ性格です。
3時までは比較的素直で、それ以上はミッドが暴れないように調整する感じですね。
ブーストは素直に効いてくれるので、EQ を変えずに使える場面が多いと思います。
とっさに音圧やサスティーンが欲しい時などは、使いやすいスイッチだと思います。
今日の結論としては。
- EQ の反応は良く、フルゲインにしなければ MB と同じ感覚で操作できる。
- 音作りとしては、MB の方が素直で簡単、アンプを選ばない。
- 単音フレーズ(特に1から3弦)は、 TUMNUS に粘りがあって気持ち良い。
3EQ なんで、もはやケンタとは言えないのでは? と思ったりもしました。
確かに KTR ではありえない音が作れるんですが、なんていうんだろ、トーンというか素性というか、KTR と同じ DNA みたいなものを感じられます。
音作りに慣れるまで、それほど時間は掛からないでしょう。
この動画の 6:16 辺りからは、ツマミをあれこれイジった時に、どんな音になるか予想してみてください。
イジった通りの音がして、操作のしやすさがわかってもらえると思います。
TUMNUS、使える場面の広い、自分が期待した通りのオーバードライブだと思います。
それと改めて、BB Preamp MB の素晴らしさも再認識しました。