70's Flying V のペグ交換 | 冷や汗かいても後悔せず

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できそうな気もするが、どうなっても知らないよ。

久しぶりに 70's Flying V をイジりました。


密かに考えていた、オリジナルのシャーラー・ペグをクルーソンと交換

 

動機は、響きもう少し「上品」というか「豊か」というか、うまく表現できないのですが、まぁちょっとでも良くしたかったのですw

 

シャーラーなどロトマチックタイプは重量があるせいか、自分の V の場合、ネックに伝わる振動が少なく、弦だけで鳴ってるようなカンジなんです。

 

そこで、軽量のクルーソンにすれば響きが広がるのではと思い、数年前から交換したかったんですが。。

 

ミーハーなもんで、どうせなら75年ルックス再現したい!

 

けどパーツが手に入らず‥

 

と、実行に移せずにいた構想でしたが、遂にその機会に恵まれたというワケです。

 

 

 

これが Yahoo!の画像検索で拝借してきた、モデルとなる 1975年V です。

 

 

 

チューリップ型メタルボタンで、大型ブッシュが使われてます。

 

 

 

このブッシュがなかなか手に入らなかったんですよ。。

 

 

1975年製には、レスポールと似た小型のブッシュもあり、混在していたようです。

 

 

 

好みは大型の方なので、時折ネットで探したりしてました。

 

 

こちらは ebay で見つけたそのブッシュで、ワッシャーと一体型のようなデザインです。

 

 

 

取り付けはクルーソンの一般のものと同様、ハメ込み式ですね。

 

 

 

このブッシュ、ebay で 20,000円前後で取引がされるような高価なレア物。。

 

さすがにブッシュにそこまでは注ぎ込めません。。

 

ところが、幸運にもヤフオクで数千円でゲットしたことから実行に至った次第ですw

 

 

ペグの方はビンテージ物がちょろちょろ出回ってますが、品質最優先で新品にしました。

 

 

 

メタルチューリップは国内では見つけられず、ebay から調達です。

 

送料込みで 6,000円程度だったかな。

 

70's V が日本限定で発売された2012年当時は、この復刻版?のペグは無かったんでしょーね。

 

だから、70's V とか言ってもシェンカー人気の日本だけだし、シャーラーにしときゃ文句ないだろくらいのノリだったのかもw

 

 

当時と同じダブルラインが欲しかったのですが、シングルラインしか見つけられませんでした。

 

 

 

左隣のブッシュは純正のコンバージョンブッシュです。

 

シャフトの太さがビンテージブッシュの内径に合わなかった場合に備えて、ペグと一緒に買っておきました。

 

 

案の定、ブッシュの内径がわずかに小さく、シャフトが通らなかったのですが、1mm 未満の差なので、ダイヤモンドヤスリを電動ドリルに仕込んでサっと穴を拡げた後に、紙やすりをドリルに巻きつけてササっと磨いて使えるようにしました。

 

 

 

 

これが 70's V オリジナルの状態です。

 

 

 

よく見るロングシャフトで、電信柱と電線のような風貌です。

 

弦の巻き数を増やさないとテンション緩すぎで、V の場合デロデロです。

 

 

 

裏にはシャーラーの刻印がありますが、ドイツ製ではなさそう。

 

 

 

 

クルーソンに交換すると、ペグのネジ穴が晒しモノになっちゃうのが悩ましいトコです。

 

 

 

 

一応、穴を埋めてペグの凹みをペーパーで軽く整えました。

 

 

 

 

意外にもブッシュをそのまま入れるにはかなりキツかったので、リーマーでちょとだけ撫でてから押し込みました。

 

 

 

 

ネジ穴位置を決める線を描いちゃうと凹みや傷を作るので、マスキングテープで中心線を作り、キリで下穴を作ります。

 

 

 

 

綺麗に取り付けられましたw

 

 

 

 

70年代 V の雰囲気になったと思いますw

 

 

 

 

さぁ、弦を張ってみます!

 

 

 

 

ショートシャフト効果で、SG と同じテンション感覚になりました。

 

 

 

ヘッドが軽くなった分、持った時のバランスも前より良くなりました。

 

 

 

 

本人、ホクホクですwww

 

 

 

 

想像以上に音が変わりました。

 

生音からして綺麗な響きになり、中域よりだったのが、ハイからローまで良いバランスになりました。

 

ネックに伝わる振動が明らかに増えていて、「ギターそのものは悪いものではないのだ」と思いたくなりますwww

 

アンプからは、クリーンがかなり良く、Mule がようやく活きてきた気がします。

 

クランチも以前より軽快で、弾いてて楽しいです。

 

 

Gold Top の時は、逆にクルーソンから重量のあるグローバーにして良い結果が得られたので、個体を見ながらでないと、何が一番良いというものではないんでしょうね。

 

ペグって昔は機能で選んでましたが、最近はどんな音の変化があるかが気になります。

 

素性の良いギターには、軽いペグの方が良いのかなぁ、と何となく思いました。