Ceriatone JTM45 の改造 #4 JMPブースター | 冷や汗かいても後悔せず

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できそうな気もするが、どうなっても知らないよ。

2016年の JTM45 の改造最後のネタです!

 

VOS基盤を作りながら、

 

『JTM50 Lead までやったんだから、JMP にもなっちゃうようにできないか・・・』

 

と思い始めました。

 

 

JMP のプリアンプ部の回路を見てみると、JTM との主な違いは、 の部分です。

 

 

の部分が無いのが JTM、あるのが JMP です。

 

この 0.68uF のコンデンサーがあると、真空管の内部抵抗が小さくなります。

 

抵抗が少ないとどうなる?かというと、妨げになるものが少なくなるわけですから、エンジンに例えれば燃焼効率が上がるようなもので、真空管の増幅効率が向上し、より大きなゲインが生まれるということになります。

 

JMP が JTM より歪む理由の一つはコレなんですね!

 

他にマイカコンデンサーの静電容量も JTM と違いますが、今回は の部分をスイッチで機能させ、JMP に近いゲインを得られるようにするのが狙いです。

 

名付けて "JMPブースター" ですねwww

 

 

実際の作業では、2系統のオンーオンスイッチを使って、下記の要領で実装することに。

 

【初段(右端の真空管)について】

 

・ブーストオフ(JTM)の時は、3ピンのカソードを8ピンのカソードに繋ぐ

・ブーストオン(JMP)の時は、 の部分を8ピンのカソードに繋ぐ

 

【2段目(右から2番目の真空管)について】

 

・ブーストオフ(JTM)の時は、 の部分と3ピンのカソードを切断する

・ブーストオン(JMP)の時は、 の部分を3ピンのカソードに繋ぐ

 

 

このような改造例を調べもせず、素人の思いつきだけでやったら、どういう結果になるかわかりませんwww

 

0.68uF のマスタードは非常に高価で、実験の段階では手が出せない。。。

 

こういう時はやはり安価で品質の良いオレンジドロップですねw

 

 

年内配送ギリのタイミングでギャレットさんに発注www


 

 

まずアンプの背面に、スイッチの穴の位置を決めてマークし、ドリルします。

 

 

 

スイッチは上手く取り付けられたけど、オレンジドロップがデカい。。。。

 

 

 

コンデンサーをスイッチに直接付けるつもりでしたが、巨大なオレンジドロップ2個を何処にどう並べても、アンプ内部の景観を損なうのは必至。。

 

邪道とは思いつつも、メンテナンス性を無視して基盤の裏に隠してしまうことにwww

 

 

 

うーん。。ブサイクwwwww

 

だからこそ隠すのですがwwwww

 

 

あとは前述の通り、スイッチと真空管ソケットの配線をして完成!

 

 

 

基盤とシャシーの間で、コンデンサーがショートしないことを入念にチェックしました。

 

 


不恰好なオレンジドロップはどこにも見えませんw


 

 

自宅の音出し段階ではうまく動作します!

 

 

 

JTM50 Lead + JMPブースト = JMP50 Lead になってますwww


これまでのスイッチも組み合わせると、全部で8通りもの変化が可能です!

 

JTM45 / JTM45 Lead

JTM50 / JTM50 Lead

JMP45 / JMP45 Lead KT66 の JMP って珍しいのでは!?

JMP50 / JMP50 Lead

 

もぉ収拾つかなくなってきましたwww

 

一台のアンプでここまで遊べれば大満足です!